ナイチンゲール 生誕200年
- 公開日
- 2020/05/08
- 更新日
- 2020/05/08
すくすく、長吉南っ子!
○児童のみなさんへ
難しい漢字もありますが、高学年の人はチャレンジしてみましょう。声に出して読んでみましょう。おうちの人が近くにいるなら、伝わるように読んでみましょう。
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ナイチンゲールは1820年、英国の裕福な家庭に生まれました。当時は上流階級の女性が働くなんてとんでもないと考えられていた時代です。しかしナイチンゲールは家族の反対をおし切って、看護の仕事を志しました。
1854年、英国がロシアと戦うクリミア戦争に参戦すると、戦場の病院で働きました。この時、不衛生だった病院内をきれいにして、薬や衣服などもとどけてくれるよう、軍隊のえらい人にうったえました。その結果、4割以上だった兵士の死亡率は、1割以下にまで減ったと言われています。
この仕事ぶりが多くの人からたたえられ、ナイチンゲールを有名にしました。日本では「白衣の天使」という呼び方が定着し、「優しさにあふれた気高い人」といったイメージが強くなっていきました。
ナイチンゲールが活躍した時代、多くの人が感染症で亡くなっていました。感染症には必ずその原因となる病原体があるということがわかったのは1882年。しかし、ナイチンゲールは60年代から、「感染症は予防できる」と主張していました。
部屋を清潔に保つ、患者どうしが密集しないようにする、新鮮な空気を取り入れる——感染症を防ぐために大切なこととしてうったえていたことは、今の感染症対策とほぼ同じです。
クリミア戦争から帰国したあとは、寝たきりの生活を送ることが多かったそうです。しかしそんな中でも、本を書いたり、病院の建築にたずさわったり、看護師を育てたりと、幅広く活躍しました。ナイチンゲールの代表作『看護覚え書』という本を通して、日本でも、その教えは、ずっと受けつがれています。
現代は、新型コロナウイルスのような感染症が世界規模で広がるようになってきていますが、一人ひとりにできることは変わりません。
朝日小学生新聞にわかりやすく載っていました。
ナイチンゲールのメッセージは、清潔、栄養、睡眠、運動というふだん通りの生活を大切にして、感染を防ごうということ。「手を洗う」「マスクをする」「なるべく外に出ない」など、できることを引き続きやっていきましょう。
※わからない言葉があった人は、辞書で調べてみましょう。
読めない漢字があった人は、低学年用の文章を見てね。↓