学校日記

外的抑制と内的抑制

公開日
2021/05/14
更新日
2021/05/14

学校行事・できごと

情報番組やニュースを見ると最近特に感じるのが、その事件 ・事故のリアルタイムの映像が多いことです。私が小学生の頃、スマホなどありませんし、ビデオカメラもありません。カメラだって、撮ってフィルムを現像する。そんな時代でした。
報道などでカメラを回すのはテレビ局ぐらいです。そのカメラだって、フィルムですか現像をしてから見ることができる。だから、事件・事故が起こっても 、 その映像が私たちの前に出てくるのは何 時間も何日もたってからです。しかし、今はスマホを使えばきれいな動画が撮ること
ができます。しかも、多くの人が携帯しているので、リアルタイムの映像を手軽に撮ることができ、テレビ局がその画像を譲り受け、それを配信する。そんな時代になっています。もちろん、防犯カメラも街中いたるところにあり、犯人の足取りをつかむ有効な手立てとなっています。今話題になっているあおり運転も、車に搭載されているドライブレコーダーが被害の証拠となり、役に立っています。たしかに、こういったカメラが普及することで、犯罪の抑止にはなっ ています。そう考えると
意味があり、値打ちがあります。しかし、犯罪がゼロになるかというと、そうはならない。何とも難しい問題です。
街頭犯罪は、平成 13 年ころから、過去最低水準で急激に減っているそうです。そういた防犯カメラの効果なのでしょう。 でも、サイバー空間、ネット上で行われている犯罪は、 急激な勢いで増え続けているようです。犯罪が見えにくいからなのでしょうね。なに か 世知辛さを感じます。
見えていないところで努力する。自分をコントロールする。良いことをする。そんな人が増える世の中になってもらいたいもので す。今も昔も、学校や幼稚園や保育所、そし家庭でも、そういう人になってほしいという思いで、子どもを育てています。
人に見られているから、ビデオに記録されているから悪いことをしない。これも抑止としていいかもしれないが、やはり、自分自身が見ている、人に迷惑をかけない。至極あたりまえのこととして、自制する人が一人でも多くなっていかなければならないですよね。そんな世の中で生活したいものです。