3学期を迎えて
- 公開日
- 2025/01/07
- 更新日
- 2025/01/07
学校行事・できごと
あけましておめでとうございます。新しい年にかわり、3学期がスタートします。なごり惜しいですが、もうお正月気分も終わりですね。それぞれ楽しいお正月を過ごして、3学期に向けて元気を充電できたと思います。
さて、2025年(令和7年)の今年は巳年で、動物にあてはめると蛇になります。 「子、丑、寅……」でわかるように十二支は子(ねずみ)から始まりますが、どうしてネズミが最初なのでしょう?
もともと十二支は動物とは無関係のもので、東西南北の方角に「子、丑、寅、卯、辰、巳、午、未、申、酉、戌、亥」と漢字をあてていましたが、十二支を覚えやすくするために、その字に動物をあてはめて親しまれるようになりました。その成立ちには様々な話がありますが、昔から語り継がれてきたこんなお話があります。
昔々、ある暮れのこと。神様が動物たちに御触れを出しました。
「元日の朝、私のところへ出掛けてきなさい。最初に到着したものから12番目のものま
でを、 1 年交代でその年の大将にしてあげよう 。 」動物たちは、我こそが1番にな るぞとはりきって い ました。ところが、ネコは話を聞き漏らしてしまい、ネズミにたずねます。するとネズミはわざと 1 日遅れの日付を教えてやり、ネコはそれを真に受けて帰っていきました。元日となり、足の遅いウシが誰よりも早く夜明け前に出発しました。すると、牛小屋の天井でこれを見ていたネズミが、こっそりウシの背中に飛び乗りました。そんなこととは知らないウシが神様の家に行ってみると、まだ誰も来ておらず門も閉まったまま。我こそが1番だとウシは喜び、門が開くのを待っていました。やがて朝がきて門が開いたとたん、ウシの背中からネズミが飛び降り、ネズミが 1 番となってしまいました。残念ながらウシは 2 番となり、それからトラ、ウサギ、タツ、ヘビ、ウ
マ、ヒツジ、サル、トリ、イヌ、イノシシの順で到着しました。 1 日遅れで出掛けたネコは番外となり、それ以来ネズミを恨んで追いまわすようになったそうです。
こうして、動物を当てはめた十二支が広く浸透していきました。
暖かい春の兆しが訪れるのも、そんなに遠い先のことではありません。今、この寒い時期いろいろな動物や植物はじっと耐えて「来るべき春」に備えて準備をしています。葉っぱを落とした木々も、土の中でじっと眠っている虫も、栄養分を蓄え、エネルギーを貯めているのです。自分の力を信じて努力を重ねることが、未来を切り拓く力に変わることを確信しています。何卒3学期もよろしくお願いいたします。
天下茶屋小学校 校長 清原良一