「阪神・淡路大震災」の教訓を活かしましょう!
- 公開日
- 2023/01/13
- 更新日
- 2023/01/13
学校行事・できごと
阪神・淡路大震災で家を被災し、避難場所の学校で寝泊まりしたボランティアの方が経験した2つの事件。
1つ目は食事の弁当を配っていた時の事。毎日おにぎりとたくあんのお弁当にある男性から「いつまでこんな同じ弁当を食べさせるんだ。いい加減にしろ!」と怒鳴られたそうです。またある年配の女性から「いつも本当にありがとうございます」と優しく声をかけられたそうです。
2つめはトイレについてです。数千人の避難してきた人々が数の少ないトイレを使うには限界があります。時間とともに悪臭を放ち、汚れ、トイレットペーパーも不足するようになったそうです。するとある男性が「市や学校の職員は何やってんだ!こんな汚いトイレなんか使えるか。早く掃除しろ」と怒鳴られたそうです。またある男女のグループが「すいません。トイレを掃除したいのでモップやバケツはありますか」と尋ねてきたそうです。
私は「幸せは自分の心が決める」と思っています。同じ光景や状況であっても自分の心次第で幸せにも不幸せにもなります。人は自分の思い通りにならないとすぐに人を責めたり、人のせいにします。しかし、自分の思い通りにならないことに向き合うことは、自分の成長になると思います。
あるテレビ番組で、ボランティアの人数が減っているとの情報が流れていました。震災などの被害があれば、ボランティアの力は計り知れないそうです。その番組では、国の支援が必要とのことでしたが、南海トラフなど今後予想される地震の時にはボランティアの人数はどうなっているのでしょうか?日本には「お互い様」というすばらしい言葉があります。1月15〜21日は「防災とボランティア週間」17日は「防災とボランティアの日」に指定されています。一度考えてみてはどうでしょうか。
最後に、最近では簡単に命をやりとりするようなニュースを聞きます。「死にたい」や「死ね」などという言葉を簡単に使っています。阪神大震災などの報道を見たり聞いたりすると、怒りすら覚えます。「死にたくない」と思いながら亡くなる人がどれだけいたか。我々にはその人たちのためにも命を大切にしなければならないと思います。