全校集会(10月24日)
- 公開日
- 2016/10/24
- 更新日
- 2016/10/24
お知らせ
月曜日は全校集会です。本日も8時25分には整列ができ、朝の挨拶ができました。
校長先生のお話は次の通りです。
先週の金曜日午後2時7分に鳥取で大きな地震があり、大阪も震度3で、私も体で揺れを感じました。本校でも即座に「潜れる人は机の下に潜りなさい、壁から離れなさい、とにかく身の安全を図りなさい。」と緊急放送がされました。授業中でしたから、教科担当の先生の下、的確な行動ができたことと思います。
日本は地震国ですから、いつなんどき大きな地震が発生するか分かりません。くれぐれも自分の命は自分で守る、また、皆さんは中学生ですから、無理のない範囲で、小さな子どもさんやお年寄りに手を貸すということを心掛けてください。繰り返しますが、無理のない範囲で、です。
さて、私事で恐縮ですが、今朝は、このアルバムの話をします。
皆さんには何度か話しているように、私は30余年高校での教員生活を終え、春日出中学校に参りました。で、先日、一番最初に担任をしたクラスの生徒達が私の定年退職祝賀会を開催してくれました。それから約2週間、家にこの手作りのアルバムと記念の高価なブローチが届きました。箱を開けて、その超絶な出来栄え、唯一無二のアルバムを前にし、不覚にも涙腺が緩んでしまいました。その晩、電話で話を聞くと、プロのデザイナーを含め3人で、合宿ではないけれど、一人の実家の空き部屋に泊まり込んで徹夜を重ねて作成してくれたそうです。
30余年前にタイムスリップしますが、当時、何人かの生徒さんが、進路の先生方の指導方針と合わず、進路未定のまま卒業と言うことになり、何処の内定も貰えず大学を卒業した自分自身の不安定さを彷彿とさせ、とても気掛かりで悶々とした日々を過ごしていたことを今もしっかり覚えています。
高校卒業後の60年程の人生を、着実に全うできるよう、とにかく、厳しく、口喧しく、繰返し、「男女関係ない! 手に職付けて! 資格取得! 正規雇用!」と捲し立てていたように思います。きつかった、こわかった、うるさかったと思います。皆、こんなに立派な大人になられたのですから、私の心配は杞憂でした。もっと優しくても良かったかもと今になって思います。「ただ、それもこれも、厳しく指導してくれた先生のお陰様。」と、社交辞令を含めての彼らの言葉に、更に大人になったと目を細めています。最も彼らは、皆さんのお父さんやお母さんよりもおそらくたぶん、いや確実に、随分年長ですが…。
現時点で分かっている人もいれば、分かっていない人もいると思いますが、先生方が、皆さんを厳しく指導されるのは、皆さんのことを思えばこそなのです。厳しさは愛情の裏返しなのです。しっかり受け止めて欲しいと切に願って已みません。