5月24日(月)全校集会
- 公開日
- 2021/05/24
- 更新日
- 2021/05/24
校長室だより
今から10年前に大津市で中学生が命を落とすという重大ないじめ事案が起こりました。これがきっかけになり8年前に国において「いじめ防止対策推進法」ができました。そして大阪市では4年前から「いじめについて考える日」を、各学校ごとに決めて取り組んでいくことになりました。本校は、今日が「いじめについて考える日」です。
いじめは絶対許されるものではありませんが、いじめを「なくす」ことは非常に難しいことです。「私はいじめは絶対にしません」とか、「私の周りにいじめは絶対起こりません」と言える人はいません。「こうすれば、いじめはなくすことができる」という「正解」はないのです。ただ、「いじめを少しでも減らすには」「いじめに苦しんだり悩んでいる人が少しでも楽になれる、安心できるようにするには」という問いに対する「答」は一人ひとり考えれば、きっと何かあると思います。
「いじめ」は、誰もが「加害者」にも「被害者」にもなります。被害者だった人が、別の場面では加害者であったりすることもあります。また「相手のためを考えてしたこと」が、実は相手を苦しめて結果的に「いじめ」になってしまうという事もあります。
「いじめ」をなくす「答」はありません。まさに「正解のない問題」です。「正解」はないのですが、「どうすればよいか」を考える事はとても大事なことです。そこで出てきた皆さんの「答」は、いじめを減らしたり、お互いの関係を良くしていくためには役に立ちます。
今日は、これから道徳の時間でも、「いじめについて考え」、「正解のない問題」に取り組んでもらいます。皆さんの自分なりの「答」を出すための努力を期待します。