避難訓練講話
- 公開日
- 2015/05/29
- 更新日
- 2015/05/29
学校生活・行事
避難訓練こそが、ふだんから取り組んでいる集団行動が試されるときですが、今日の避難訓練は、しっかりとできたと思います。
この機会に、次のことをしっかりと考えてほしいと思います。
1. 1年生の皆さんには、一泊移住のキャンプファイヤーでも話をしましたが、太古の昔から、火というものは動物たちにとって怖い存在でした。
その熱さ、動物たちのすみかである森を焼き尽くす恐ろしい炎。
ところが、人間だけがその火を活用することによって文明を作りあげたのです。
火力を調節することによって火を明かりにし、その熱を利用して調理をしたり湯を沸かしたり。
しかし、人間の理性によって生活に役立っている火というものは、ひとつ使い方を間違えると、動物たちが恐れたように、その恐ろしい炎で、すべてを焼き尽くします。
君たちの家を、財産を、命までも。
時には、ご近所にまで迷惑をかけることもあります。
くれぐれも、火の取り扱いには、慎重を期して、火事を出さないように心がけてください。
2. 避難訓練をやることの意義は、万が一、火事が起こったとしても、1人として犠牲者を出さないようにするためです。
もし、動物たちのように弱肉強食の世界で、我先に助かるために、弱者を押しのけて、我先に自分が助かることだけを考えるのであれば、避難訓練なんて要らないということです。
強いものが弱いものを助け、お互いに助け合って、1人として犠牲者を出さない。
そのために、万が一火災が起こったとき避難する訓練をする。それが避難訓練だということです。
3. 自宅において、また旅行などで外泊したときに、みなさん一人ひとりがやっておかなければならないことは、万が一に備えて避難経路を確認しておくということです。
もし、夜に火事になったら、あたり一帯、電気が消えて真っ暗になるかもしれません。
真っ暗闇の中では、あわてずに、壁伝いに姿勢を低くして、口にハンカチを当てて、出口の方向に進むことです。
避難時の鉄則は、「お、は、し、も」と覚えておいてください。「押さない。走らない。しゃべらない。戻らない。」ことです。
今日は、火災を想定した避難訓練を実施しましたが、この避難訓練は、火災だけでなく、震災、津波、また、学校に不審者が入ってきたときの防犯訓練を兼ねているということです。
もちろん、震災の時は揺れが収まるまで机の下に隠れる。
津波の時は、4階に上がる。
不審者が侵入してきたときも含めて、先生の指示に従って、速やかに集団行動で避難することです。
今日は、消防署の方々に来ていただかずに、学校だけでの避難訓練となりましたが、以上のことを、この機会に1人1人が真剣に考えてほしいと思います。