学校日記

12/2 土曜授業「平和学習」

公開日
2017/12/02
更新日
2017/12/02

お知らせ

 12月2日(土)の土曜授業では、平和学習としてフリージャーナリストの西谷文和さんをお招きし、現代の戦争について講演をしていただきました。
 戦後70年以上を迎えた日本では、戦争は遠い昔のこととして捉えている人も多い中、実は世界レベルで見ると、人類の歴史が始まって以来、一度も平和になったことがないという現実に改めて考えさせられる時間となりました。
 西谷さんがまず発信されたことは、日本で生まれ暮らしている私たちは、もっと諸外国の正しい情報を見極める力が必要だということ、そして平和について考えることが平和への第1歩であること。例えば、「何故、戦争がなくならないのか」「何故、戦争が始まるのか」など。
 シリアやアフガニスタン等では、未だ戦争や内戦が続き、残酷な地雷によって小さな子どもを含む多くの人々が負傷したり、携帯電話の位置情報によるピンポイントで住宅が爆破されたりして、家族が離れ離れになっている非情な現実を映像で見せていただきました。
 本当にどうすれば戦争がなくなるのか。西谷さんは「太陽作戦」について教えていただきました。ドイツには「ドイツ平和村」という、主にドイツ人と日本人が協働し全て寄付によって経営が行われている施設を知りました。地雷等で負傷した子どもたちがその施設で治療を受け、厳しいリハビリを続けた後、笑顔を取り戻して「We are the world」の歌を熱唱し、元気に故郷に帰っていく様子は感動的でした。子どもたちはアフガニスタンの希望とも呼ばれているようです。ますます平和のありがたさを感じました。
 最後に西谷さんから生徒たちに、自分の経験もふまえて最後にメッセージを熱く語ってくださいました。「学歴は関係ないが勉強は必要!英語も地理も歴史も理科も音楽も全て。日本で当たり前にできている生活がいかに豊かな生活であるのか、勉強をしたくてもできない子どもたちのことを考えると、皆さんは日本に生まれてラッキー!このラッキーを最大限に生かしてほしい!」と。

 生徒の皆さんがとてもしっかりと聞いてくれるので、とても話しやすかったとおっしゃっていました。今日は平和について考える一日になったと思います。