学校日記

私の職業体験 4 アルバイト

公開日
2013/07/01
更新日
2013/07/01

校長室

アルバイトの塗装業では、高層ビルに足場を組んでそれを渡りながらの作業をしました。その作業内容は、ペンキを塗ったあとのテープをはがす係りでした。高所恐怖症もあって多くの記憶がありません。このときに教えていただいたことは、素人ほど服にペンキがたくさん付くということでした。確かに親方は、人一倍働いているのに作業服がきれいでした。
 
造船所では、大きな船が陸揚げされた船底にもぐりこみ錆落しをしました。寝転がっての作業で錆が顔面や体中に降りかかってくるのがたまりませんでした。船底の広さにもびっくり、舟を支えている柱が倒れたりしたら私は、せんべいになっていたと思います。

また、運送業で長距離トラックの助手を何日間か手伝いましたが、荷物の積み上げと積み降ろしがとても大変だったことを思い出します。ある時、荷台についている滑車のロープを左手でつかみ、右手で「オーライ、オーライ」と声を出していたときに左手が滑車に巻き込まれ、その瞬間「痛い」と大きな声で叫びました。滑車が手を挟んだ状態で止まり、運転手の方が、前進か後退かのスイッチ操作を間違えていれば今頃は、左手親指以外は、なくなっていたと思います。荷物に気をとられていて自分の手の位置が把握できないほど周りが見えないアルバイトで迷惑をかけてしまいました。

世の中には、危険な仕事がいっぱいあります。だからこそ専門知識や安全講習を受けなければなりません。アルバイトのものほど事故や怪我が多いと思います。安全に関する知識や危険を予測できる力などがとても大事となります。

こんなことを経験して、古くなったものを美しくする仕事や遠くへ荷物を運ぶ仕事の重要性を体でしっかり学ぶことができました。いろいろな人に支えられ快適に生活することができる。その裏では、必死で働いていただいている方がたくさんおられることに感謝しないといけませんね。