6/12_全校集会
- 公開日
- 2023/06/12
- 更新日
- 2023/06/12
おしらせ
今日の校長先生のお話は、
人間1人1人の成長の速度は
違うのでそれぞれの速度で
成長してくださいというお話でした。
また、生徒指導主事より、
自分たちのルールが
どのように作られているのか考え、
ルールに関して意見を持ってほしい
というお話でした。
【校長講話「アサガオ」】
私は、大正中央中学校に来る前は小学校の校長をしていました。
この時期、正門から校舎に入る間には、とてもきれいな花がたくさん咲いています。
そこに、2年生はミニトマト、1年生はアサガオを育てています。
1年生、2年生の児童が、毎日、校すると水をあげています。
みなさんも小学生の時にはアサガオを育てたのではないでしょうか。
アサガオは、校長先生にとっても初めてじっくり栽培し、観察した植物です。
半月形の黒い種を手のひらの上で数え、それをまくと、数日後には土を持ち上げながらアーチ形の芽が出ました。
続いて、蝶が羽化するように双葉が開き、本葉が出て、巻きひげを支柱に絡ませながらぐんぐん成長していく様子が楽しみで、学校に行くのが待ち遠しくなりました。
梅雨が明け、らせん形のつぼみが開き、鮮やかな花が咲いた朝の喜びは今もよく覚えています。
また、花が終わると、小さな実がふくらみ、その中にできた黒い種は春に見たものと同じ種でした。
小さな子どもでも、生命が繰り返されていることを理解することができました。
たくさんの植物を見てきた中で、アサガオだけがこれだけ記憶に鮮明に残るのは、きっと「はじめて自分の手で最後まで育てた植物だから」、そして「みんなで一緒に観察した植物だから」ではないかと思います。
そのときの小学校の1年生が書いた詩を読みます。
「あさがおのめ」
ねぇ せんせい
みんなで おなじひに たねを まいたから
おなじひに めがでると おもっていたよ
みんな ちがうんだね
この詩を聞いてみなさんはどのように感じましたか?
同じ日に種をまいても、芽が出る日も、花が咲く日も、みんな違います。
アサガオを育てた経験のあるみなさんならだれもが納得できることです。
人も花と同じで、成長するスピードがちょとずつ違います。
どうか、それぞれのペースを大事に、じっくりと学び育ってください。