1学期 終業式
- 公開日
- 2017/07/20
- 更新日
- 2017/07/20
お知らせ
全校生徒が登校し、体育館で今年度1学期の終業式を行いました。
校長講話
皆さん、おはようございます。昨日梅雨が明け、抜けるような青空の朝を迎えました。
連日の猛暑。この夏、熱中症など暑さ対策をしっかり行って乗り切りましょう。
さて、この1学期を振り返ってみて、いかがだったでしょうか。
1年生は初めての中学校生活。戸惑いも多かったでしょうが、授業や部活動、一泊移住などの行事を通して、大きく成長したと思います。もう、どこから見ても小学生には見えないと思います。
つぎに、2年生。可愛い後輩ができ、勉強も部活動も充実してきたと思います。様々な取り組みや学年集会を通して作り上げた団結力。これからも大事に、胸張れる集団を作って行ってください。
そして、3年生。時の経つのは早いですね。もう受験生なんて言われるようになりました。あの広島への修学旅行も、遠い昔のようです。でも、勉強でしんどくなったとき、大崎上島のお父さん、お母さん、美しい自然や様々な体験、宮島での楽しいひととき、平和学習や広島焼きを思い出してください。中学生最後の夏休みです。一日一日を大事に頑張ってください。
それでは、1学期の終業式にあたり、二つのことをお話します。
一つ目は「平和のありがたさ」についてです。
この夏休みも、全国各地で平和や戦争について、様々なイベントが行われます。8.6 8.9 8.15。夏の甲子園でも終戦記念日の正午に、黙とうが捧げられます。
今年は戦後72年。太平洋戦争が終わって72年の歳月が流れました。その後、日本は激動の時代をくぐり抜けますが、我々の祖先がこの時代を苦労を重ねて生き抜いてくれたからこそ、今があります。
私も君たちも、それぞれお父さん・お母さん、おじいちゃん・おばあちゃん、ひいおじいちゃん、ひいおばあちゃんがいます。遡れば、もっとたくさんの方が。
もし誰か一人でも欠けていたら、私たちはこの世に生まれていません。戦争は世界大戦をはじめ、何回も起こっていますし、自然災害やテロ事件なども、何回も発生していますから、やっぱり生きているのは「奇跡」です。だからこそ、命を大切にして、頑張って生きて行かねばなりません。
この夏、まわりの皆様から、自分が生まれることができた「奇跡の話」を聞いてみてください。きっと、今の日本の平和のありがたさがわかると思います。
よろしくお願いします。
さて、二つ目は、一万円札に登場する人物の言葉を紹介します。慶応義塾を作った、江戸時代幕末から明治維新にかけて活躍する福沢諭吉です。
彼は、学校で生徒たちに、次の言葉を残しています。
「学校で一番楽しいことは、好きな教科を持つことである。学校で一番さみしいことは、注意してくれる友だちのいないことである。学校で一番みじめなことは、きまりを破っても気にならないようになってしまっていることである。学校で一番みにくいことは、授業の邪魔をすることである。学校で一番美しいことは、落ちているゴミを拾うことである。」という言葉です。
昔の話ではなく、今の時代にも当てはまると思います。
皆さんは、この1学期を振り返って、この5つの点はいかがでしょうか。
好きな教科ができましたか。友だちから「やめとけ」といわれたことがありますか。ルールやマナーを犯して平気になっていませんか。授業中、居眠りをしたり私語をしていませんか。そして、率先して掃除や美化に努めていますか。
不十分な点を改善することは、自分のためであり、学校のためにもなります。
40年を迎えた北中が、これから発展して行くかどうかは、主役の君たちの心がけにかかって行きます。福沢諭吉の言葉を、ぜひ覚えておいてください。
それでは、この夏休み。元気で過ごし、8月25日の始業式には、全員が日焼けした顔を見せることができるよう、お願いします。