学校日記

2年生性教育 いのちの授業

公開日
2020/02/18
更新日
2020/02/18

お知らせ

 本日5・6時間目に、2年生は体育館で性教育を行いました。

 誕生学協会より、並川メリー先生にお越しいただき、様々なお話を聞くことができました。

 最初は1年生の時にも学習した、生命の誕生について。ハートをかたどった色画用紙が全員に配られます。その紙を光に当ててみると、かすかに見える光の点。紙には「0.1mm」の穴があいています。命の始まり「受精卵」の大きさです。みんな、自分がこんな小さなサイズから始まったことに驚きの声を上げていました。
 そんな奇跡のスタートから14年間、みんながどれほどの愛情を受け、成長してくることができたのか。どれほど望まれてこの世に生まれてきたのか。心が温かくなる時間でした。

 後半は、思春期に多くの人が考えなければならない話です。二次性徴により、多くの人たちの身体が「大人」になり、新たな命を生み出せるようになります。しかし、もちろん一人では新たな命は生み出せません。命が生まれるときには、あなたの横にパートナーとなる人がいます。大切なパートナーを傷つけてしまう「デートDV」。暴力だけではなく、心を傷つけたり、性的な行為を強要したり、強く束縛したり。本当に大切な人がいるとき、その人を傷つけてしまわぬよう、しっかりと考えてほしいことです。

 そして、性・命は多様であること。好きになる対象も様々、ペースも様々です。世の中には多様な人がおり、そしてそれは決して珍しいことでも、恥ずかしいことでもありません。自分の個性、パートナーの個性、人の個性を大切にして、みんながお互いを大切にしていきたいものですね。

 そのためにできることはたくさんあります。「避妊」の知識もその一つ。これからの自分やパートナーの人生設計をしっかり考え、しっかりと自分と相手の身体・心に向き合ってください。そして、自分がいやなことはいやと声を上げること。周りの雰囲気に軽々しく流されず、自分を大切にしてください。

 性の話題というのは、決して「したらあかんもの」ではありません。興味を持つのは自然なことですし、話に出してはいけないものではなく、むしろしっかりと考え、話をするべきことです。今、世の中には、たくさんの性に関する情報があふれています。そして、その中には「間違った情報」「興味を引くために作られた情報」がたくさんまざっています。正しい知識を身につけ、真剣にそれについて考えることが、自分や大切な人を守ることにつながります。

 恥ずかしさから冗談にして笑ったり、逆に毛嫌いするよりも、「考えなければいけないこと」「知っておかなければならないこと」ととらえ、向き合えるようになってください。それが、今まさに大人の身体に成長しているみなさんがしなければならない、もう一つの「成長」です。そして、大切な自分や家族を守れる大人になっていってくださいね。

 最後になりましたが、本当に有意義なお話をしていただいた並川先生、そしてお忙しい中、足を運んでいただいた保護者の方々、本当にありがとうございました。