学校日記

広島平和記念式典 こども代表「平和への誓い」(8月7日)

公開日
2024/08/07
更新日
2024/08/07

お知らせ

 終業式に生徒の皆さんにお話した内容の1つです。平和の尊さについて、今一度、考えましょう。

 昨日、8月6日の広島平和記念式典で、小学生の代表が「平和への誓い」を読み上げました。以下に紹介します。

「平和への誓い」
 目を閉じて想像してください。緑豊かで美しいまち。人でにぎわう商店街。まちにあふれるたくさんの笑顔。79年前の広島には、今と変わらない色鮮やかな日常がありました。
 昭和20年(1945年)8月6日午前8時15分。「ドーン!」という鼓膜が破れるほどの大きな音。立ち昇る黒味がかった朱色の雲。人も草木も焼かれ、助けを求める声と絶望の涙で、まちは埋め尽くされました。ある被爆者は言います。あの時の広島は「地獄」だったと。原子爆弾は、色鮮やかな日常を奪い、広島を灰色の世界へと変えてしまったのです。
 被爆者である私の曾祖母は、当時の様子を語ろうとはしませんでした。言葉にすることさえつらく悲しい記憶は、79年経った今でも多くの被爆者を苦しめ続けています。
 今もなお、世界では戦争が続いています。79年前と同じように、生きたくても生きることができなかった人たち、明日を共に過ごすはずだった人を失った人たちが、この世界のどこかにいるのです。本当にこのままでよいのでしょうか。
 願うだけでは、平和はおとずれません。色鮮やかな日常を守り、平和をつくっていくのは私たちです。
 一人一人が相手の話をよく聞くこと。「違い」を「良さ」と捉え、自分の考えを見直すこと。仲間と協力し、一つのことを成し遂げること。私たちにもできる平和への一歩です。
 さあ、ヒロシマを共に学び、感じましょう。平和記念資料館を見学し、被爆者の言葉に触れてください。そして、家族や友達と平和の尊さや命の重みについて語り合いましょう。
 世界を変える平和への一歩を今、踏み出します。

 令和6年(2024年)8月6日
 こども代表
 広島市立祇園小学校6年 加藤 晶
 広島市立八幡東小学校6年 石丸 優斗

 ※ 写真は、3年生の修学旅行時のものです。