１１月２０日（水）
　ご自身の体験談から。
　大学生の時、カウンセラーとしの活動中、山中でキャンプ予定地へ行けず遭難しかけた。日が暮れていき、前へ進むことも戻ることもできない状況で雨も降ってきて平地の無いところでのテント設営は過酷で気持ちが折れそうになった。自身が誘導していかなくてはいけない立場、自分を信じてついてきてくれて来た人にはケガや不安にさせてはいけないという気持ちだった。
　参加者や同じカウンセラーから愚痴や悲観的な言葉が出ておかしくない状況だったが誰一人悪口を言わず、食料やわずかな水分も分け合いながら、平地を作っていく行動は、その集団がとても強い絆で結ばれたと感じた瞬間だった。
　この話に生徒達は勿論聞き入っていましたが、この出来事の結びに「その時、多くを学ばせてもらった」というこの先生の言葉とその謙虚な姿勢に、多くの生徒達や、聞きいっていた先生方は感動を覚えていました。