中秋の名月
- 公開日
- 2016/09/15
- 更新日
- 2016/09/15
校内の様子
本日は「中秋の名月」です。旧暦の8月15日を指します。しかし、今年の9月の満月は明後日の17日です。満月と「中秋の名月」の日がずれることはよくあるそうです。
江戸の風俗や日常の雑事を記録した『守貞謾稿』(嘉永6年・1853年)に、江戸の月見は「机上の中央に団子を盛った三方を置き、花瓶に芒を差して供える」とあり、米の粉で作る団子は何も入っていない素のもので、そのほかに柿、栗、枝豆、里芋などを供物にするとあります。松尾芭蕉の名句として知られる「名月や池をめぐりて夜もすがら」など月見を楽しんだ当時の様子が著されています。
さてその月。日本ではウサギの模様に見えるとされますが、いつも月は同じ模様です。つまり、月の裏側を見ることはできません。月の公転周期と月の自転周期が同じだからです。月は地球が1日で一回転しているのと同じように、軸を中心にして回転をしています。これを自転と言い、月は地球の周りをぐるりと一周する公転とが同じ周期だからです。
この『月』は歴史や国語、理科など、様々な教科で学べる教材です。
とはいえ、1969年7月にアポロ11号が月面に着陸して45年以上が経ちますが、秋の夜長を楽しむ風習は情緒のあるものでありたいです。