師走
- 公開日
- 2016/12/28
- 更新日
- 2016/12/28
校内の様子
12月は師走と言いますが、師匠や先生も走る忙しさ。という説や、仕事の「し」が果てる「はす」という説もあるようです。
文字についても諸説あり、『万葉集』(1648年)に、紀少鹿女郎(きのをしかのいらつめ)が詠んだものに、こんなものがあります。
『十二月尓者 沫雪零跡 不知可毛 梅花開 含不有而』
十二月[しはす]には 沫雪[あわゆき]降ると 知らねかも
梅の花咲く 含[ふふ]めらずして
江戸時代、元禄元年(1688年)の『日本歳時記』(貝原好古編・貝原益軒補)という本には「しわすというは四時の訛音なり。四極月(しはつづ き)なるべし」とあります。つまり四時(春夏秋冬)が果てる意味の「しはつ」がなまって「しわす」になったということらしいのですが、これは四季の終わるという意味ととらえられます。
『師走』は当て字だったのでしょうか。
元旦(がんたん)についても、年の始まりの日の朝のことを指すそうです。『旦』という字は、太陽が地平線から出てくる様を文字にしたと言われています。
歳の瀬も押し詰まり、あと数日で平成28年も終わります。本庄中学校生徒の皆さん。一つひとつの出来事や風習、習慣、言葉や文字に、それぞれの意義を考えてみましょう。そして、いま、自分の行動や言動に、しっかりとした考えを持つこと。そして楽しい思い出がいっぱいできる有意義な冬休みになるよう心掛けてください。