学校日記

いじめについて考える日

公開日
2018/05/07
更新日
2018/05/07

学校行事

平成28年8月の子ども市会において、子ども議員から「いじめについて考える日」の設定についての提案が市長にされたことを受け、昨年度から大阪市は「いじめについて考える日」を設定し、取り組んでいます。本日5月7日の月曜日を「いじめについて考える日」として、今年度も本校は、学校長から全校集会において、いじめを生まないために、様々な視点からお話しされました。内容は次の通りです。
『ゴールデンウイークが明けた月曜日は、新学期が始まる日と同じように命を絶つ児童生徒が生まれやすい特異日であることもあり、「いじめについて考える日」がこの日に設定されました。ゴールデンウイーク明けは、新学期がスタートした4月から緊張感が続いてきて疲れが出るとともに、今度は様々な行事に向けた取り組み等で「…しなければならない」「…するべきである」という拘束感からいらいら感が募る時期でもあります。そうしたことから他者を傷つけるようなことばを発してしまうリスクが高まってきます。とりわけ、一般的に動物が体を寄せ合うことなどで仲間意識を高めるグルーミングについて、人間は、唯一ことばを発することで、相手との距離感をはかりながら仲間意識を醸成する「ヴォーカルグルーミング」により社会生活を営むことから、ことばの持つ影響力はとても大きく、ことばによる心の傷は計り知れません。本校では、一昨年、アサーティブ・トレーニングを実施し、相手も自分も大切にするコミュニケーションについて学びました。この時実施された学習会では、ご講演いただいた講師の方から「自分の良いところを100あげてください」といわれ、自己肯定感を高めることが、相手も自分も大切にすることにつながるということも学びました。本校の生徒は非認知能力に優れ、あいさつや全校集会での集合状態などもやらされ感がなく、相手への気遣いを感じることができる自主的な行動が顕著にみられます。
この連休中に卓球世界選手権が開催されたスウェーデンでは、かつて年間6万人、本校の規模なら30人以上のいじめによる被害者があり、いじめ撲滅の対策が取られました。「相手を思いやる気持ちを持つ」「いい空気をつくる」などは、その時に取られた重要な対策ですが、本校では日常生活の中で営まれていると信じています。近年トラブルが急増しているSNSの扱いについても、「夜10時以降は返信しないようにしましょう」ということを、前年度までの生徒会で確認してくれています。生徒一人ひとりにとって学校が最も安心できる居場所として、本校の教職員をはじめとして、スクールカウンセラー・スクールソーシャルワーカーも含め、スタッフ一同生徒の皆さんを全力でサポートします。
 生徒の皆さん、いじめのない学校づくりにこれからもご協力お願いいたします。』
 以上が学校長からの講話の要約ですが、本校生徒は、熱心に聞き入ってくれていました。
本校は、いじめのない安心・安全な学校づくりをめざし、思いやりの心を育てるために
今年度も、アンガーマネジメントや認知症サポーター養成講座に取り組んでまいります。地域・保護者の皆様におかれましても、安心・安全な学校づくりに引き続きご協力賜れば幸いです。よろしくお願い申しあげます。