学校日記

全校集会   3月8日(月)

公開日
2021/03/08
更新日
2021/03/08

お知らせ

今年、最初で最後の全生徒が集合しての全校集会を行いました。
みんなが時間通りに集合して始めることができました。

生徒会の各委員委からの報告があり、その後、校長先生から話がありました。

 今日のお話は、「群青」という合唱曲についてでした。
 この合唱曲がどのように作られたのかを紹介されました。
 
 この歌は、第一原子力発電所から半径20km圏内に位置する福島県南相馬市の子どもたちが東日本大震災によって離ればなれになってしまった仲間を思って、つぶやいたり、書き留めた言葉を、小高中学校の小田美樹先生がまとめて、曲をつけた作品だそうです。

震災後、全国に避難していった友だちが原発事故で小高に戻れないなど、たくさんの不安が生徒たちにのしかかり、心を痛めいたそうです。
ある日、小高中を離れた生徒がどこにいるのか、大きな日本地図に生徒の顔写真を貼り付けながら、子どもたちが「遠いね」「でも、この地図の上の空はつながってるね」など話しながら、詩づくりが始まったそうです。
小田先生は子どもたちの想いを書き留めていき、それをつなぎあわせて、「群青」ができあがったそうです。

「群青」
 ああ あの街で生まれて君と出会い
 たくさんの想い抱いて 一緒に時を過ごしたね

 今 旅立つ日 見える景色は違っても
 遠い場所で 君も同じ空
 きっと見上げてるはず

「またね」と手を振るけど
 明日も会えるのかな
 遠ざかる 君の笑顔今でも忘れない

 あの日見た夕日 あの日見た花火
 いつでも君がいたね
 当たり前が幸せと知った

作詞 福島県南相馬市立小高中学校 平成24年度卒業生
作曲 小田美樹(福島県南相馬市立小高中学校 教諭)

 東日本大震災から10年がたちました。
 いま、コロナ禍において当たり前の日常がそうではないことを知りました。
 災害への備えも含め、この先のよりよい社会のために必要なことは何なのか、共に考えていきましょう。
 そして、明るい未来のため、みんなで力を合わせて乗り越えていきましょう。


 ※今日の音楽の時間に、平井先生からもお話をしていただき、「群青」の合唱を行ったそうです。心のこもった素敵な歌声だったそうです。