学校日記

始業式【6月3日】

公開日
2020/06/03
更新日
2020/06/03

お知らせ

少し遅くなりましたが、6月1日【月】の校長先生のお話を載せておきます。


2カ月余り遅れて令和2年度の1学期がはじまります。

2分割ではありますが、全学年そろっての始業式となります。

当たり前のことが当たり前にできない状況でした。

本当に今、こうして始業式を行えることに心から感謝をしたいと思います。

みなさん、家での自粛生活は、本当に大変な日々だったと思います。

また、医療の最前線で働かれている方々に、心から敬意を表したいと思います。

命を落とされた方々のご冥福をお祈りいたします。

そして、今もなお入院されている方々の一日も早い回復を願います。

これからは、コロナと共に生きることが必要です。

世界中で、オリンピック、プロスポーツ、音楽など様々な発表の場が奪われました。

多くの会社が倒産し、学生は学習の機会が奪われました。

失った分だけ、学ぶことが多くなければなりません。

時間は当たり前にあるわけではありません。

普通は普通ではありません。

今できることは今しないといけない。

次の日があるとは限らない。

失っただけで終わらせず、賢明である人間、さらに高みを目指す人間、

そうなることが、真の意味でコロナに勝つということだと思います。

今、何をしなければならないのか。何をすべきなのか。

一人一人が考えて欲しい。

あるエピソードがあります。

大阪桐蔭高校での短いフレーズです。

夏の甲子園の中止が決まり、大阪桐蔭高校の監督がインタビューで高校3年生の野球部員の現状を聞かれた時の言葉です。

【中止が決まったその日から金属バットを捨て、木のバットで練習を始めています。】

高校3年生は、甲子園がなくなり、プロ野球では金属バットを使わないことから、自分の将来を見据えて木のバットを使用しているという意味です。

一年先、もっと先を見据えて、自分のため、周りのために努力をはじめている人が世の中にいます。

みなさんの多くがこの状況の中で、自分のため周りのために動き出して頑張って欲しいと思います。

頑張ってください。

これからの世の中の状況は大きく変わらないと思います。

失った物も戻りません。

自分のため、周りのために全力を尽くしてほしい。

コロナと共に生きるにあたって。

心にとめて欲しいことがあります。

新しい生活様式は思いやりそのものです。

・自分の命は自分で守る。

・自分を命守ることは、他人の命、大切な人を守る事です。

毎日の手洗い、共用部分の消毒、新しい生活様式は「思いやり」そのものです。

自分のそばにいる、大切な家族、友達を守る事。

わずか数十秒、手洗いをすることが実はお家にいる家族、隣にいる友達を救う行為でもあります。

こまめに手を洗う、消毒をしてください。

最後に、

コロナの恐怖は、人間の不安な気持ちを増幅させます。

コロナの恐怖は、人間の心をささくれさせます。

様々な差別が生まれています。

こんな時だからこそ、自分自身の言葉に気をつけてください。

言葉にする前に、考えてください。

自分の言葉に気をつける。

思いやりを持ってください。