全校集会【11月30日】
- 公開日
- 2020/11/30
- 更新日
- 2020/11/30
お知らせ
以下、校長先生のお話です。
土日であるドキュメンタリー番組を見ました。
高校3年生のあるラグビー部の生徒の話でした。
大阪府下の高校3年生。
中学校の時からメキメキ頭角をあらわし、高校2年生でレギュラーになり、U17の日本代表にも選ばれました。
日本一を決める大会では、残念ながら日本一になれませんでした。
そんな中、高校3年生になったら絶対に日本一になるんだ!!と思っていた高校3年生の春。
自転車に乗っていて事故にあいました。
そのまま2日間の意識不明。
なんとか意識は回復したものの、
お医者さんから「君の脳神経は大きなダメージを受けた。2度とラグビーはできない」と告げられました。
頭が真っ白になりました。
そこから、リハビリに打ち込む中である理学療法士さんに出会いました。
その理学療法士さんが懸命に自分のリハビリを手伝ってくれる姿に、感銘を受けました。
そして、自分も人を助ける人になりたいと思いました。
選手としては、戻れない。
しかし、怪我をした仲間を助けるためにチームに戻る決心をしました。
そこから、彼は、仲間を助けることに徹しました。
そして、つい先日チームは全国大会の予選に敗れ引退が決まりました。
彼は、これから理学療法士の道を歩むそうです。
今の3年生には何年か前に、こんな話をしました。
覚えていますか?
【レジリエンス】という言葉があります。
日本語では、「回復力」「復元力」と訳されます。
想像以上の困難に出会ったときに、その逆境を跳ね返す力を【レジリエンス】と言います。
まさに、理学療法士を目指す彼は【レジリエンス】を持っていたのだと思います。
【レジリエンス】を身に付けるためには次の3つが大切だと言われています。
・自尊感情がある。[自分を大切にする]
・楽観的。[きっと何とかなると思える]
・自分を支持してくれる人が近くにいる[家族や友達など]
この3つがあれば、極端に不利な状況におちいったとしても、立ち直ることができます。
どんな困難な状況になったとしても、自分の力で立ち上がってほしい。
そのために、日頃から心がけてほしい。
・周りの友達・家族といい関係を維持して欲しい。
・変えられない状況は受け入れる。
・不利であっても、決断して行動する。
・少し遠くを見て、きっといいことがあると思う。