学校日記

全校集会【2月1日】

公開日
2021/02/01
更新日
2021/02/01

お知らせ

2月1日 全校集会校長先生のお話

「寛容の精神」で人に優しく

いよいよ今日から2月となります。

1年前を振り返ると…。

朝の正門で、2年生の学年主任の中村先生と話をしていて、

ちょうど1年前に授業で、中国の武漢で新型コロナウイルス感染症が出たという話をしたそうです。

まさか、そこから1年でこのような状況になるとは思わなかった。

100年前の大正時代、同じようにスペイン風邪、今のインフルエンザが流行っていた。

そして、2・3年の間マスクをする不便な生活を送っていたそうです。

前の学年集会で、菊池寛(きくちかん)のマスクという作品を紹介したのを覚えていますか?

他にもたくさん、小説が書かれていました。

大正時代の志賀直哉の流行感冒(りゅうこうかんぼう)という作品の中にも書かれています。

主人公は、志賀直哉自身と言われています。

主人公は、家の中にウイルスを持ち込まないように細心の注意をはらって生活をしていた。

家のお手伝いさんが嘘をついて、どうしても見たい芝居を見に行ってしまった。

それを聞いた、主人公はお手伝いさんを辞めさせようとした。

しかし、奥さんが間に入って辞めさせなかった。

時間が経ち、気が緩んだころに主人公が病気にかかってしまった。

その時、誰よりも辞めさせようとしたお手伝いさんが看病をしてくれたというストーリー。

今も昔も一緒。

人間は、人は責めるが、自分には優しい傾向がある。

心を大事にして欲しい。

自分に厳しく、他人に優しく

寛容の精神。周りを許せる人であって欲しい。

寛容…心が寛大で、よく人を受け入れること。過失をとがめだてせず、人を許すこと。

【ブーメラン】という言葉がある。

人を責めていたところ、実は次の日に自分に返ってくる。よくあること。

人を責める前に、自分自身は大丈夫なのか?

コロナだけではない。何かにつけて、人に言う前に自分は大丈夫なのか?

自分を振り返って欲しい。

まだまだ不便な生活が続きます。

みんなで、自分のため、周りのために力を合わせてやっていけたらと思います、

ぜひとも、寛容の精神で人に優しくあって欲しいと思います。