2年生 学校生活ルールの確認
- 公開日
- 2021/05/26
- 更新日
- 2021/05/26
2年生【69期生】
本日、「学校生活を送るにあたって」を生徒に配布しました。
また6時間目に、改めて、学校のルールについて確認しました。ルールは、学校生活をよりよくするために必要なものです。規則について、それぞれ説明が行われました。
近年、校則は社会的に注目されることが多くなりました。大阪府立高校での「黒染め訴訟」をきっかけに、「ブラック校則」という言葉が広まったことは記憶に新しいと思います(本件訴訟は、今年2月に地裁判決が出ました。結局、元生徒(原告)は、「地毛が黒髪」であったと事実認定されています)。
学校のルールのあり方については、生徒を含めた学校関係者全体の理解のもとで、ルールを守る大切さを指導していくことが求められていると感じています。
ところで、「よいルール」とはいったいどのようなものでしょうか。この点、よいルール( ≒ 正義)の作り方については、米哲学者ロールズの考えが参考になります。
例えば、ロールズによれば、クラス内で話し合いをさせても、生徒がよいルールは決めることはできません。なぜなら、クラスには、人気者の生徒とそうではない生徒がいるからです。
作られるルールは、個人の発言力の大小に影響を受けます。人気のある生徒や、口の上手い生徒の意見ばかりが採用されては、真によいルールは作ることはできません。したがって、ロールズは、相手がどういう人物か分からない(=無知のヴェールを被った)状態でないと、本当の正義は実現しないと説いたのです。
本日の6限での話を機に、ルールのあり方についても、生徒のみなさんには目を向けてほしいと思います。