2年生——性教育(デートDV)
- 公開日
- 2021/11/10
- 更新日
- 2021/11/10
2年生【69期生】
本日の午後、2年生は、法務省人権擁護委員の方々を招いて、デートDVについて学習しました。
講話を要約すると……
・自分の気持ちを大切にする
・相手の気持ちも大切にする
・暴力は絶対にいけないことだ
すべて当たり前のことですが、被害にあった場合には、どうすればよいかなど、重要なことを学びました。
さて、貴重な機会をいただいた法務省に感謝の気持ちを込めて、社会科から人権について、少し解説しましょう。
【人権とは?】
今回の講話は良かったでしょうか?
おそらく、「良かった」「ためになった」という人もいれば、「つまんなかった」という人もいるでしょう。
では、「よかった」と「つまんなかった」の、どちらの意見が正解でしょうか?
仮に、「よかった」が正解だとして、「つまんなかった」と思った人は間違っているのでしょうか?
この点について、プロタゴラスという哲学者は、「人間は万物の尺度」だという言葉を残しています。つまり、物事に正解はなく、その人がそう思うならそれが正解だという意味です。
これに対して、ソクラテスは、プロタゴラスを批判して、物事には絶対の真理(≒正解)が存在すると説きました。
このソクラテスの考え方は、近代になって「自然法」思想に発展します。
どういうことかといえば、法律は人が作ったものです。しかし、人が法律を作らなくても、人々は、絶対に正しい「究極のルール」があると考えるようになりました。
この究極のルールが自然法です。例えば、いつの時代でも、どんな国でも、人を殺すことはいけないことだと考えられています。法律がなければ殺人が許されるとは誰も考えません。
そして、この自然法が形を変えたものが現代の「人権」です。
したがって、日本は、憲法で、この人権を具体化していますし、人権は絶対に正しいルールなので、基本的人権は永久に不可侵(=改正できない)だとも規定されているわけです(憲法11条)。
今回の講話をきっかけに、みなさんが人権に興味を持ってくれたら嬉しく思います。