全校集会
- 公開日
- 2025/12/01
- 更新日
- 2025/12/01
お知らせ
本日の全校集会のようすです。
【校長講話「人権週間」】
毎年12月4日から10日までの1週間は「人権週間」です。
私たちは改めて“人の大切さ”について考える期間とされています。
では、なぜ私たちは「人権」について、毎年こうして立ち止まって考える必要があるのでしょうか。
それは、人権というものが 「当たり前すぎて、意識しないと見えなくなってしまうもの」 だからです。
空気のように、普段は気づかなくても、もしそれが失われたときにはじめて「こんなにも苦しいのか」と気づきます。
みなさんは、毎日たくさんの人と関わっています。
友達、家族、教職員。
その中で、何気なく言った言葉、スマホのメッセージ、グループの雰囲気、表情やちょっとした態度…
こうしたごく小さなことが、相手の人権を守ることにも、傷つけることにもつながります。
軽い気持ちでの行動が、誰かを孤立させたり、学校が居づらい場所に変わってしまうことがあります。
また、みなさんは中学生として、心も体も大きく成長したと同時に、人への関わり方にも選択肢が増えてきました。
人権とは、難しい理念や堅苦しい言葉ではなく、「相手の気持ちに気づき、行動を選び直す力」 のことです。
そして忘れてはいけないのは、「自分自身の人権も大切だ」ということです。
誰かにきついことを言われたとき、無理に笑ってごまかしたり、我慢する必要はありません。
困ったときは、周りの大人を頼っていいのです。
みなさんが安心して過ごせることは、学校全体の大切な願いです。
人権週間は、特別なイベントではありません。
「今日から、ちょっと良い選択をしてみよう」そんなきっかけの週です。
相手の気持ち、自分の気持ち、その両方を大切にしながら、学校生活を過ごしてほしいと思います。
みなさんのひとつ一つの言葉や行動が、この学校の空気をつくっています。
どうか、誰にとっても安心できる、温かい学校にしていきましょう。