「5/25(月) 全校集会」 校長講話
- 公開日
- 2015/05/25
- 更新日
- 2015/05/25
お知らせ
新年度が始まり2か月近くたちました。皆さんのクラス・学年はどうですか。学級はみんなが安心してほっとできる場になっていますか。
今日は、まず福沢諭吉の言葉を紹介したいと思います。福沢諭吉は知っていますね。江戸時代の初めから明治時代にかけて生きた人で、1万円札に肖像が描かれています。また、慶応義塾大学を作った人としても知られています。その福沢諭吉が慶応義塾を作った時に学生に言った言葉が残されています。紹介したいと思います。
・学校で一番楽しいことは、好きな教科を持つことである。
・学校で一番さみしいことは、注意してくれる友だちのいないことであ る。
・学校で一番みじめなことは、規則を破っても気にならないようになってしまっ ていることである。
・学校で一番醜いことは、授業の邪魔をすることである。
・学校で一番美しいことは、落ちているごみを拾うことである。
どうでしょうか。どれも大切なことだと思いますが、先生はこの中で最も大切なことは、「注意してくれる友だちをもっているかどうか」だと思います。
このことについて、こんなお話があります。
江戸幕府を作った徳川家康はだれでも知っていると思います。家康が子どものときに、今の静岡県あたりで勢力を持っていた今川義元という武将の人質となったことがあります。人質ですから、いつ殺されるかわかりません。そんな不安な気持ちで今川義元の前に連れていかれたとき、今川義元は家康の顔をじっと見て、家来たちに命令します。
「これからこの家康が欲しいと言えば何でも与えよ。したくないと言えば、無理にさせるな。何でもすべて家康の言うとおりにしてやれ」という命令です。
みなさんは、なぜ今川義元がこんな命令を出したと思いますか。とても優しい人だからでしょうか。それは間違いです。今川義元は、家康の顔を見て、これは将来大変な人物になる、その前に「だめな人間にしてしまおう」「ふぬけにしてしまおう」と考えたのです。
人間を駄目にしようと思えば簡単です。何でもその人のいう事を聞いてやればいいのです。すると、わがままで自分勝手な人間になります。そんな人間がリーダーとなれば、間違いなく国は乱れ、家来もついてきません。今川義元はそれを狙ったわけです。幸いにも、家康についていた家来がこの企てに気付き、今川義元の作戦は失敗します。
皆さんのことを大切に思っていない人は、何でも皆さんのいうことを聞いてくれます。でも、本当に皆さんのことを思っている人は、皆さんの言うことを何でも聞いてくれる人ではありません。
本当の優しさは、厳しさと隣り合わせにあります。優しいだけでは、自分の成長につながらないということを覚えておいてほしいと思います。
校 長 山 崎 英 志