学校日記

「6/22(月)全校集会」校長講話

公開日
2015/06/22
更新日
2015/06/22

お知らせ

 今日は雨が降っていませんが、近畿地方は梅雨の真只中です。「つゆ」、漢字で書けますか。そうです。「梅雨」と書いて「つゆ」ですね。6月から7月にかけての長雨を梅雨と呼び、漢字では「梅雨」と書きます。
 なぜ、この時期の雨の多い天候を梅雨というのかということについては、いろいろな説があるのですが、そもそもは「ばいう」と呼ばれ、中国大陸から伝わってきた言葉で、江戸時代に「ばいう」から「つゆ」と呼ばれるようになったようです。
 もともと中国では、黴(カビ)の生えやすい時期の雨ということで、カビの雨と書いて「ばいう」と呼ばれていましたが、カビでは語感が悪いので、季節に合った梅の字をあてたという説もあります。日本では「露」(つゆ)という説と梅の実が熟して潰れる時期でもあることから、「つぶれる」を意味する「ついゆ」という言葉から「つゆ」になったという説もあります。
 この梅雨の時期は蒸し暑く湿度も高いので、体調を崩しがちです。今週は期末テストも予定されています。体調管理には十分注意してください。
 
 さて、先週外の会議で出かけている時に電車の中でこんな光景を見ました。空いている時間帯だったので、下校途中の3人の高校生がそれぞれ自分のかばんを座席に置いて座っていました。もちろん、空いていたので迷惑になることはありませんでした。電車が駅に着き、乗客が乗り込んできました。先生は、この3人がどのような行動をするか見ていました。一人は、電車が駅のホームに入った時点で、かばんを自分の膝の上に置きました。もう一人は、電車が駅に着いてドアが開き、乗客が乗り込んできた時点でかばんを座席からおろし、自分の足元に置きました。もう一人は、乗ってきたおばさんにかばんをのけてと言われて初めてかばんを移動させました。
 このように人間には、「変化の気配を感じてすぐに行動を起こせる人」、「目の前の変化を見て、初めて行動を起こせる人」、「人から言われて初めて変化に気付いて行動を起こす人」の3種類の人がいます。皆さんはどのタイプですか。
 朝の登校時、先生方や生徒会の役員から、道路に広がらないで白線によって歩いてくださいと注意を受けている人がいますね。先ほどのタイプだと「人から言われて初めて変化に気付いて行動を起こす人」になるのかもしれません。道路に広がって歩かないというのは、誰でも知っていることです。話をしながら登校していて少し広がっているなと気付いて、注意を受ける前にすぐに行動を起こせばいいだけです。
 
 先生は、人間が集団として生活していくために最も大切なことは、「気づき」だと思います。よく「空気を読め」と言われることがありますが、同じことだと思います。「気づいて行動につなげられる」これが大切です。
 
                      校 長  山 崎 英 志