昨日は大変暖かかったですが、今日は寒さが戻ってきていますので、手短にお話ししたいと思います。
3年生の私立高校の入学試験が終わりました。私立高校に進学が決まった3年生のみなさん、おめでとう。しかし、これから公立高校の特別選抜、一般選抜の試験に挑む仲間がいます。考えれば、どのような態度で残りの中学校生活を送ればいいかわかるはずです。後輩たちも見ています。
さすが、先輩と言われるよう残された中学校生活を有意義に過ごしてほしいと思います。
今、中学生が100人いるとしたら、統計的にみると、大阪の場合98人が進学します。その進学した98人の内14人が途中で退学しているそうです。
中退をすると正規に就職することは大変です。フリーターと呼ばれるアルバイトの人の時給は約850円だそうです。もちろん、ボーナスもありません。高校を卒業して正規に就職した人の年収との差は約200万円になるそうです。どれだけ差がつくかわかりますね。
「どんなタイプの生徒が高校を中退するのか」を高校の先生に尋ねた調査があります。第1位は時間を守れない人だそうです。遅刻する、提出物の期限を守らない、忘れ物が多い、こういう人ですね。これは、会社を途中でやめる人の原因と同じだそうです。第2位は、「人の話をきちんと聞けない人」です。人は他の人の話を聞いて判断力を高めていくわけです。それゆえ、簡単に学校をやめてしまうという間違った判断をしてしまいがちになるのです。
最後に、もうひとつ、「自分でものごとを考えようとしない人だそうです。しっかり自分で考えないで友達の話に流されてしまう、あるいは、何も考えずに行動してしまう、こういうタイプの人ですね。
「遅刻をするな」「時間を守れ」「人の話をしっかりと聞く」「考えて行動せよ」どれをとっても当たり前のことです。簡単に言えば、当たり前のことを当たり前にできるようにならなければ社会で通用しないということです。心に留めておいてほしいと思います。
校 長 山 崎 英 志