2月3日が節分、4日が立春というお話をしてから、3週間が過ぎ、先週の金曜日は「雨水」といって、雪が雨に変わる頃、つまり寒さも峠を越える頃になりました。これから、三寒四温といって、三日寒い日があれば四日温かい日があるということを繰り返して、春を迎えることになります。
所々で梅の花が咲いています。梅と言えば、何を連想しますか。そうです。我が阪南中学校の校章はまさしく梅がデザインされています。私たちは、花見というと桜と思いますが、今一番よく見られる桜はソメイヨシノといって、江戸時代の末期から明治時代に交配させて作られた新しい品種で、そんなに歴史の古いものではありません。
現代のようにたくさんの娯楽がなかった江戸時代の人々にとって、花見と言えば梅を見に行くことだったそうです。そして、梅を見に行くのは大概は親友や古い友人だったそうで、梅見は友人関係を大切にする場であったわけです。そういう意味からも、わが阪南中学校の校章は、友だち、仲間を大切にするという象徴でもあるわけです。
3学期も残すところあとわずかになってきました。もうすぐ1年間、一緒に生活してきた学級の仲間と離れることになります。毎日の学校生活や行事を通じて、多くの時間を共有し学級の仲間としての絆を培ってきてくれたと思いますが、いよいよそれを集大成させる時期に来たというわけです。
学級づくりの集大成と言いましたが、具体的にはどうすればいいのでしょう。前回の集会で、3年生の進路の決まった人には、まだ、進路が決まっていない仲間を支えてあげてほしいというお話をしました。1・ 2年の皆さんは、実行委員を中心に3年生を送る会の準備をしてくれています。1年間積み重ねてきた仲間としての団結力を、ぜひ、3年生に見せてあげてほしいと期待しています。
残された3学期、時間を大切に有意義な時間としてほしいと思います。
校 長 山 崎 英 志