始業式では、美しくたくましい花を育てるためにはいい土が必要なように、みんなが大きく成長し立派な花を咲かせるために必要な土にあたるのは、生活態度・基本的な生活習慣だというお話をしました。
今日は、1年生が入学して初めての全校集会ですから、1年生の皆さんに阪南中学校が力を入れて取り組んでいることをお話しておきたいと思います。入学式や対面式の時の先輩の話の中にもありましたが「あいさつ」です。阪南中学校では、しっかりとあいさつをするということに力を入れて取り組んでいます。
昨年もお話をしたことがあると思いますので、2年生3年生の人はよく分かっていると思いますが「大きな声であいさつができる」というのはとても大切なことです。
多くの芸人さんが所属する吉本興業という会社の人事の担当者の話を聞いたことがあります。毎年、吉本には400人近い人がタレントになりたいとやってくるそうです。しかし、何年後かに実際に活躍できるひとは、ほんの一握りの人だそうです。そのほんの一握りの人たちに共通する点があるそうです。それは「大きな声であいさつができる人、返事がしっかりとできる人、正しい敬語が使える人」だそうです。これは、社会人としては当然のことかもしれませんが、この三つができる人がなかなかいないという事かもしれません。
朝、明るく大きな声であいさつを交わすと本当に気持ちのよいものです。なぜ、あいさつをすると気持ちがいいのでしょう。これは、あいさつの由来が「相手を信用する」というところにあるからです。私たちは、あいさつをするときに頭をさげます。相手に向かって急所である頭をさげるということは、相手を信用している、あなたが私に害を及ぼすことはないと信じているという意思表示であるわけです。アメリカやヨーロッパの人たちはあいさつとして握手をします。これも、手に武器を持っていないことを確かめ合ったことが由来だと言われています。
昔から「あいさつ」の「あ」は明るく、「い」はいつも、「さ」は先に、「つ」は続けてと言われます。あいさつは「明るく、いつも、先に、続けて」することが大切です。声を出してあいさつができないようではだめです。
1年生の皆さんも、ぜひ、心掛けて取り組んでみてください。
校 長 山 崎 英 志