今日はもう10日ですが、新年になって初めて顔を合わす人も多いので、まず、新年のあいさつをしたいと思います。新年あけましておめでとうございます。
2学期の終業式に継続して流れ続ける時間に区切りをつけ、これまでを振り返り新たな目標を作って取り組んでいけるのは人間だけができることで、人間が自らを向上させていくための知恵だというお話をしました。この年末年始で、しっかりと1年を振り返り、「1年の計は元旦にあり」と言われるように、それぞれがこの1年の目標をしっかりと定めたことだと思います。
皆さんには、この1年平等に同じ時間が与えられています。目標に向かって時間をどう使うかは自分自身にかかっています。三日坊主とならないよう、新年の決意をしっかりと胸に頑張ってほしいと思います。
さて、皆さんはお正月恒例の大学箱根駅伝を見ましたか。先生は今年は家にいることが多かったので、全部とは言いませんが、けっこう見ていました。近年、青山学院大学が強く、今年も総合優勝しました。青山学院大学の陸上部で長距離を専門とする選手は50名近くいるそうですが、エントリーできるのは16名、実際に箱根を走る選手は10名です。10名の内今年は4年生は4名しか選ばれていませんでした。
大学に入って駅伝をやろうと思う人は、それぞれ地元では陸上では名の通った選手ばかりのはずです。しかし、部員のうちの大半は補欠となっているのです。「どうして自分が選ばれないのだろう」「自分の方が力があるのに」そんな風に思っても仕方ないのに、実際に走れなかった補欠の選手の部員たちも、本当にうれしそうに笑顔で優勝を喜びあっていました。きっと苦しい思いもしたことでしょう。しかし、補欠という立場を受け入れ、自分のやるべき仕事を一生懸命やることに喜びを見出しているようにも感じました。そういう部員全員の前向きな思いが優勝に導いたのだと思います。
今年1年、自分の思い通りにならないことや苦しいことがきっと皆さんの前に立ちはだかることもあると思います。その時、「何でこんなことになってしまったのか」「だれだれのせいでこんなことになってしまった」「もうやる気がなくなった」こんな気持ちの持ちようでは何も前に進みません。しかし、「この状況はきっとこれからの自分に意味のあることに違いない」「苦しいけれどがんばってみよう」こんな気持ちを持つことができれば、一歩一歩前進していくことができるのではないでしょうか。
「幸せは自分の心が決める」という言葉があります。すべては自分の心の持ち方次第です。3年生はいよいよ本番が近付いてきました。健康管理にも気をつけて、がんばってほしいと思います。
校 長 山 崎 英 志