始業式から1週間たちました。1年生は中学校に慣れてきましたか。
さて、始業式で2年生は学校の心臓だ、3年生は学校の顔だというお話をしました。部活動見学や体験の様子を見ていると、2年生3年生が先輩としてしっかり1年生をサポートしてくれていてすばらしいなぁと思いました。
これも始業式でお話ししましたが、今年阪南中学校は創立70周年を迎えます。そして、今週の金曜日、21日は本校の創立記念日です。昨年もお話をしましたから、2年生3年生の人は記憶に残っているかもしれませんが、1年生が入ってきましたので、改めて創立記念日にちなんだお話をしたいと思います。
阪南中学校は、今から70年前の1947(昭和22)年に大阪市立阿倍野第三中学校として、高松小学校と工芸高校の校舎の一部を借りて開校されました。開校当時は、間借りで校舎もない、運動場もない、何も無いなかでのスタートだったそうです。
開校から2年後の、1949(昭和24)年に、校名を大阪市立阪南中学校と改め、北畠のこの地に移ってきました。最初はグランドも狭く、体育館もなかったそうです。当時、今みんなが立っているこの辺りは、今池と呼ばれる池があったそうです。その今池を買収してグランドを広げ、体育館を建てようと、当時のPTAや地域の方々が相当な苦労をされ、今の礎を築いてくださったわけです。
ちょうど地下鉄の四つ橋線が大国町から玉出までの延伸工事をしていた時で、交通局と掛け合って、地下鉄工事で掘り出した土をダンプで運び、保護者の方も大勢が協力して埋め立てたそうです。そういった阪南中学校をいい学校にしたいという、多くの人の熱意や努力の上に、今みんなは立っているということを忘れてはいけません。
1年生は知らない人がほとんどだと思いますが、先生も阪南中学校の出身です。みんなの先輩でもあるわけです。また、みんなが大きな声で歌っている「阪中健児の歌」ですが、先生が生徒の時はありませんでした。この「阪中健児の歌」の作曲したのは、先生の同級生の河合宏子さんで、大学で音楽を勉強している時に頼まれて作曲したと言っていました。正確には分かりませんが、35年ぐらい前に作られ歌いつがれているものだと思います。
お話ししたように、今皆さんが立っている場所は、70年近く多くの人が学び、汗を流してきた歴史がしみ込んでいる場所です。その歴史と伝統の上に立って、次の新しい阪南中学校を作っていくのは皆さんです。これまで阪南中学校を発展させてきた先輩方に負けないように、しっかりと頑張ってほしいと思います。