早いもので、新しい学年になって3週間目に入りました。
この2週間を振り返ってみて、みなさんの学級はどうですか。一人一人が居心地のいい学級になっていますか。学級の中に嫌な思いをしている人はいませんか。
皆さんが学校生活の中で最も多くの時間を過ごすのが学級です。学級が集まって学年になり、学年が集まって学校になります。よい学級を作ることが良い学年、良い学校を作ることにつながります。学級がすべての人にとって居心地のいい、ほっとできる場所になるようにしてほしいと思います。
そのためには、学級委員や係になった人が、それぞれの役割をしっかりと果たすことが必要です。また、それに周りの人が協力することも必要不可欠です。クラス全員で協力し合って、いい学級、いい学年、そしてよりよい阪南中学校にしていってほしいと思います。
さて、1学期がスタートして3週間目に入ったという話をしましたが、少し最初の緊張感が抜けてきている人もいるのではありませんか。
もう亡くなっていますが、昔、東京に立川談志さんという落語家がいました。この立川談志さんが落語を演じ、多くのお客さんが大笑いをしている途中、談志さんが怒って落語を止めてしまったことがありました。理由は、一番前の席のお客が眠って舟をこいでいたんです。その客は会場からつまみ出されたそうです。真剣に演じている者に対して、聴く方も真剣でなければならないという思いからの行動だったそうです。
談志さんは、高座は「演者と客の真剣勝負の場」だとおっしゃっています。退席させられた客は、後日、主催者側に損害賠償を求め裁判を起こしました。つまみ出されたわけですから、入場料を返せという事だったと思います。みなさんは、この裁判の結果はどうなったと思いますか。結果は、客の方が「敗訴」でした。
なぜ、こんなお話をしたかというと、この演者と客の関係を「先生と生徒」に置き換えても同じだろうと思ったからです。「1時間1時間の授業も同じ先生とみんなの真剣勝負の場」です。1時間1時間の授業を大切にしてほしいと思います。
3年生の修学旅行、2年生の校外学習、1年生の一泊移住等、大きな学校行事が予定されています。気持ちを緩めることなくしっかり準備し、大きな成果が得られるように頑張ってほしいと思います。