9月6日(水)朝、3年学年集会を行いました。
戸嶋先生より「自制心について」、アメリカのスタンフォード大学で行われた「4歳子どもたちへのマシュマロ実験」の結果を引用して、お話がありました。生徒たちは、「強い気持ちを持ち我慢すること」を学びました。
実験内容及び結果は、おりたたみ記事のとおりです。
今から40年以上前のアメリカのスタンフォード大学で、マシュマロ実験は行われました。対象は、当時4歳の子どもたち186人。
子どもたちは1人ずつ教室に通され、椅子に着席。机の上には1つのマシュマロが置いてありました。実験者は子どもたちにこう伝えます。
「私はちょっと用事があるので、部屋を出るね。このマシュマロは君にあげるけれど、私が戻ってくるまで食べるのを我慢していたら、マシュマロをもう1つあげるよ。でも、私がいない間にそれを食べたら、2つめはないよ。じゃあ15分したら戻ってくるね」
果して、子どもたちは魅力的なマシュマロを前に、どう行動したのでしょうか?
結果は、3分の2の子はマシュマロを食べ、3分の1の子が食べずに待っていました。
「マシュマロをいつ食べたっていいんじゃない?」
確かにそうなんですが、この実験者はその後、あることに気づいたのです。4歳のときの「食べる」「食べない」の決断が、その子の将来にも引き継がれているのではないかということを。
18年後、つまり、その子たちが22歳のとき、追跡調査が行われました。すると、予想通り、次のような相関が見られたのです。
•4歳のときの自制心の傾向は、18年後も続いていた。
•マシュマロを食べた子よりも、食べなかった子の方が学業成績が良かった。
・そして2011年(45歳のとき)、さらなる追跡調査が行われ、この傾向が人生の半ばまで続いていることが分かりました。
自制心アップにあたり、ぜひ参考にしていただきたいのが、自制心の高い高校生の特徴。学校での成績が良いだけではなく、
•宿題にしっかりと時間をかけられる
•朝早くから行動できる
•学校を欠席することが少ない
•テレビを見る時間が少ない
などの傾向があることが明らかになっています。これを見ると分かりますが、日々の生活を自分で律することができるかどうかが、大きなポイントなのが分かります。
これからの試みとしてやっていきたいのは、
•際限なくやってしまいがちなものは、時間を決めて取り入れる(テレビやゲームなど)
•子どもが気乗りのしないことでも、親としてやって欲しいことは習慣づける(歯磨き、お風呂、着替えなど)
簡単に言えば、日々ダラダラせず、リズムある生活を心がけることが大切なのです。