先週から、先生方の研究授業の週間が始まっています。阪南中学校の先生方は、みんないい授業をしていただていますが、さらにみんなに力をつけてもらうために、先生方が授業を見合って、良い所は自分に取り入れ、見直す所は指摘し合うという取り組みをしています。
先生も授業に入らせてもらっていますが、2学期の当初から言っている「凡事徹底」ができていないところが何点かありました。クラスにゴミが落ちている、掲示物が乱雑になっている、こんなクラスがあり、気になりました。
みんなの授業の様子を毎年見ていますが、どの学級もしっかり授業を受けてくれて這いますが、例年に比べ「挙手が少ない」「あいさつの声が小さい」という点が少し気になりました。
以前にもお話をしたことがあると思いますが、「ファーストペンギン」という言葉を聞いたことがありますか。群れの中で最初に水に飛び込むペンギンを指す言葉です。南極の氷の上で暮らすペンギンが生きていくためには、時々水の中に飛び込んで、魚を捕る必要があります。ところが、水の中には、シャチやトドなどの肉食獣がペンギンたちを狙っています。飛び込もうかどうかと迷っているペンギンの群れの中で、「我に続け」と真っ先に飛び込むペンギンのことを「ファーストペンギン」と言います。ペンギンは群れの中でファーストペンギンが飛び込むと、次々に水の中に飛び込んでいきます。そんな映像をテレビなどでみたことがあるでしょう。
最初に飛び込むペンギンは、水の中に天敵がいるかもわからない中で、とても勇気がいります。つまり、ファーストペンギンが一番勇気があるということです。
授業中、先生が質問された時、自分も分かっているのに周りを見て、誰かが手を挙げてからと待っていませんか。授業のはじめの挨拶で、誰かの「お願いします」「ありがとうございました」の「お」や「あ」の声を待っていませんか。
一人一人がファーストペンギンの気概を持てば、もっともっと向上していける皆さんです。今週も研究授業が続きます。ぜひ、意識して取り組んでみてください。