合唱コンクール、文化発表会と2学期の大きな行事が無事終わりました。10月も後半となり、勉強に読書に、また、運動をするのにとてもよい季節になってきました。本校でも、昨日から読書週間が始まっています。
4月に3年生が受験した「全国学力・学習状況調査」の結果を見ると、「読書が好き」という人は、64.8%もいるのに「学校の授業時間以外に普段1日当たりどれくらいの時間、読書をしますか」という問いに「まったくしない」と答えた人が44.4%もいました。普段、皆さんは大変忙しいから読書の時間がないのは仕方ないことかもしれません。また、「学校の図書館や地域の図書館にどれくらい行きますか」という問いでは、「まったく行かない」と答えた人は、74.1%、なんと7割以上の人が図書室や図書館を利用していないという結果でした。これには、少し驚きました。
今、阪南中学校の学校図書館は、整備をしていただいて、とても使いやすい、すばらしい学校図書館になってきています。来ていますといったのは、もっともっと今後もよくなっていくということです。昼休みも当番の人がついて開館してくれています。運動場で体を動かすこともいいですが、読書週間の時こそ、学校図書館利用してほしいと思います。
また、何を読んでいいかわからないという人には、1学期末に配布されたPTA新聞で先生方のお薦めの本が特集されていました。図書館にも掲示され、準備をしていただいていますから、ぜひ、この機会にお薦めの本を読んでみてください。
最後に、先生が最近読んでよかったという本を紹介しておきたいと思います。3年生の合唱コンクールの時に少しお話しましたから、3年生の人は記憶にあるかもしれません。
ラグビーの平尾誠二さんとiPS細胞でノーベル賞を受賞された京都大学の山中伸弥さんの「友情」平尾誠二と山中伸弥の最後の一年という本です。平尾誠二さんはちょうど1年前の10月20日に亡くなられたのですが、ラグビーとiPS細胞の研究者とまったく異なる分野の二人が、余命3か月と告げられた平尾誠二さんと山中先生がともに病気と闘っていった記録ですが、2時間ほどで読んでしまいました。図書館に置いておいてもらいますから、興味を持った人は読んでみてください。
読書は習慣です。まず、その習慣の無い人にはぜひその習慣を身に付けてほしいと思います。先生も、本を読むのが好きです。少しの時間があれば本を開きます。皆さんにも、毎日3食食べるのが当たり前のように、どこかで時間を見つけて本を読む、そんな人になってほしいと思います。
3年生は進路選択の時期が迫ってきていますが、気分転換にも読書はもってこいです。読書週間をまたず、意識して読書をしてみてください。