23日の祝日の午前中、井村雅代さんの講演を聞く機会がありました。皆さんは、井村雅代さんを知っていますか。シンクロナイズドスイミングは知っていますね。シンクロナイズドスイミングの日本チームの代表コーチといえば、顔が浮かぶ人がいると思います。日本のシンクロナイズドスイミングの代表的な指導者であり、その指導力と実績から日本のシンクロ界の母とも言われています。
井村さんは、もともとは先生と同じ大阪市の中学校の先生でした。(先生よりだいぶ先輩ですが)それも、ご近所の住吉中学校で勤務をされていたこともあり、興味深くお話を聞かせてもらいました。
井村さんは、2004年のオリンピックアテネ大会が終わった後、日本代表コーチを辞められています。その後、中国のチームのコーチをされたりしましたが、その間、日本のシンクロチームは低迷し、オリンピックでメダルが取れなくなります。そういうこともあって、2014年日本代表のコーチに復帰され、2016年のリオオリンピックでは、チームで銅メダルを獲得しています。
井村さんの練習はスパルタで有名で、1日12時間の練習だとか、腹筋1日2500回が当たり前だそうですが、一番大切なのは「心の才能」だとお話しされていました。
「心の才能」とはあまり聞きなれない言葉ですが、「何か壁にぶつかったときにあきらめずに、もっと頑張ろうと素直に思える心」だとおっしゃっていました。「心の才能」のない人は、「自分は向いていない、自分には適性がない」と簡単に言うそうです。「心の才能」がある人は、自分の努力の仕方、頑張り方が足りなかった、もっと努力しよう、もっと頑張ろうと考えるのだそうです。
自分の可能性をどこまで信じるか、自分がこれでいいと思ったら、それ以上向上できない、自分はこれで限界だと思ったら、それ以上伸びない、そこで止まってしまう、自分の限界を決めるのは自分で、敵は最終的には自分自身だ、限界を作らない、これも「心の才能」だとおっしゃっていました。
テストが返却されてくると思います。一流と言われる人には「まあ、いいか」や「明日から頑張ろう」は絶対にないそうです。満足いく結果が得られなかった人は、ぜひ、今日のお話を参考にしてほしいと思います。