大変寒い日が続いています。1月20日が大寒で、2月3日の節分、そして2月4日の立春までの間が寒の内といって1年で最も寒さの厳しい時期と言われています。インフルエンザにり患した人も何人か出てきています。手洗い、うがい、換気など健康管理には十分気を付けてください。
寒さが厳しいこの時期、朝、暖かい布団から出たくないという気持ちは誰もが持つと思いますが、皆さんは、朝、どのようにして起きていますか。目覚まし時計を使って起きている人、家の人に起こしてもらっている人が大半なのではないかと思います。目覚まし時計や家の人に頼らず、自分で起床時間を意識して自発的に起きている人はどのくらいいるでしょうか。
中学生や高校生の授業中の居眠りが多いということから始められた研究ですが、1日5時間の短めの睡眠時間を4日間続けて、寝不足の状態で数字に反応してボタンを押す速さを測定して、頭の覚醒度、頭がすっきりとさえているかどうかを比較した調査があります。
この調査では、目覚まし時計に頼らず、自発的に目覚めた方が、反応時間が朝で12%、最も眠気がくるとされる午後2時で20%も速くなる、つまり、頭がさえた状態になるという結果でした。
自発的に目覚めれば、1割から2割増しの覚醒度がえられるということです。また、目覚まし時計に頼らずに起きる人は、副腎皮質刺激ホルモンの分泌が、起床1時間前から始まるなど、体があらかじめ準備を始めるそうです。その日が試験なら、それだけ頭がさえて実力が発揮されるということです。
起きる時間を強く意識して目覚めることを1週間ぐらい続けると、8割ぐらいの人が目標時間の前後30分以内に目覚めることができるようになるという研究結果もあります。特に、3年生は入試が近づいてきています。十分な睡眠時間をとることも大切ですが、自発的に起きることで覚醒度を上げられるということも覚えておいてほしいと思います。
1・2年生の皆さんも、最も寒いこの時期だからこそ、目覚まし時計や家の人にたよらない、自発的な目覚めに取り組んでみてください。