7月に入りました。7月は文月と言われます。これは短冊に歌や文字を書き、書道の上達を祈ったという七夕の行事にちなみ、文を披露する月(文披月 ふみひらきづき)から転じたという説が有力だそうですが、陰暦の7月頃から稲の穂が膨らむ月であることから、穂含月(ほふみつき)から文月になったという説もあるそうです。
いつも尾添先生があいさつのお話をしてくださいますが、今日は先生も最初にさわやかなあいさつのお話をしたいと思います。
7月13日に漢字検定が行われます。多くの人がチャレンジしてくれるということで、先日漢字検定協会の職員の方が2名、学校を訪ねてこられました。ちょうど皆さんの下校時間に来られたので、グリーンロードで多くの生徒の皆さんが気持ちのよいあいさつをしてくれたと、お褒めの言葉をいただきました。このように日頃何気ない場面でもきちんとあいさつができるということはとても素晴らしいことだと思います。本当にうれしく思いました。
さて、先日JAXA(宇宙航空研究開発機構)の小惑星探査機「はやぶさ2」が目指していた小惑星「リュウグウ」に到達したとのニュースがありました。「はやぶさ2」は、2014年12月3日に種子島宇宙センターから打ち上げられて3年半、32億キロの旅をして、「リュウグウ」に到達したわけですが、到達しただけでなく、これから3回にわたって惑星にタッチダウンして標本を採取し、2年後の2020年の年末ごろに地球に帰ってくるというから驚きです。
この「リュウグウ」と名付けられた小惑星には、46億年前に太陽系が誕生したころの状態が保存され、有機物や水があるのではないかとも言われています。2年後に「はやぶさ2」が持ち帰ってくるものから、いろいろなことがわかってくる可能性があります。ぜひ、皆さんには、生きたサイエンスを勉強する最高の機会ととらえ、興味を持ってほしいと思います。疑問を持ちながら、新聞記事やテレビのニュースに接すると思考力が磨かれます。JAXAのホームページにも、特集コーナーが用意されています。そこで用意されているCGや実画像もすばらしく、ゲームをするよりも、ワクワク感が持てておもしろい勉強ができると思います。
将来の科学技術の担い手は、他でもない皆さんです。先代のはやぶさは、度重なるピンチをひとつずつ乗り越え、地球に帰ってきました。映画にもなりました。その姿勢にも学びながら、成長の糧にしてほしいと思います。