11月に入りました。11月は霜月と言われます。これは、まさしく霜の降りるような寒い季節に入ってきたということです。木枯らしが吹いて、季節は徐々に冬に向かっていきます。
さて、読書週間が続いていますので、先生が最近読んだ本のお話をしたいと思います。文句なしに面白く、いっきに2冊読んでしまったのが、日曜夜9時から放送されている「下町ロケット」の原作本でした。どのような展開になっていくのか気になって読み進めてしまうので、勉強時間を確保しなければならない、3年生の皆さんには、お薦めできないかもしれません。
もう一つは、『結果的に幸せをつかむ人の「正しい考え方」』という本です。題名が気になったので読んでみました。小宮一慶(こみや かずよし)という、時々テレビに出ている経営コンサルタントの人が書いた本です。この本の中に「散歩のついでに富士山に登った人はいない」という言葉が出てきます。どういう意味か分かりますか。
散歩をする人も富士山に登る人も歩いているという点では同じです。散歩をする人は、ただ漫然と歩いているだけですが、富士山に登ろうとしている人は、入念に準備をして装備を固めてから一歩一歩着実に山頂を目指していきます。その差は歴然としています。
つまり、目標を持たずに漫然と歩いていても、目標は達成されないという事です。皆さんの中には、将来何々になりたい、あるいは、〇〇高校へいきたいという目標を持って勉強している人がたくさんいると思います。中には、ただ言われたままに勉強している人もいるのではないでしょうか。その違いは、富士山に登ろうとしてそれに向かって歩いているのか、何の目標もなしに歩いているのかの差です。
「頑張る」ということは大切ですが、頑張ったかどうかの違いではなく、「目標に向けて」頑張ったかどうかの違いが大切だという事を「散歩のついでに富士山に登った人はいない」という言葉は教えてくれていると思います。
3年生の皆さんは、進路という目標がはっきり見えてきていると思います。1年生2年生の皆さんも、しっかりとした目標を立てて、それに向かってがんばってほしいと思います。