学校日記

12/4 お昼の放送アゲイン 「慈姑(くわい)」

公開日
2018/12/04
更新日
2018/12/04

お知らせ

●12月4日(火)慈姑(くわい)

 あとひと月でお正月がやってきますね。また、今日は給食にちくわがありますので、二文字しりとりをして、おせち料理の一つである「くわい」についてお話することにしました。

 くわいはアジア、ヨーロッパ、アメリカの温帯から熱帯に広く分布するオモダカという植物を改良したもので、球根部分をいただきます。くわいを野菜として栽培しているのは中国と日本だけですが、くわいは球根に芽が出ているため、日本では芽が出るめでたい縁起物としておせち料理でいただく習慣があります。

 ちょっとクイズです
 くわいには大阪府のある市の名前が付いた品種があります。次のどの市でしょう。1吹田 2高槻 3門真 ・・・答えは1の吹田です。なにわの伝統野菜に指定されている吹田くわいは吹田で改良された小型で品質の良いくわいで、明治維新までは宮中に献上されていたようです。
 
 くわいの特徴は、小さな里芋に数センチの芽が出たような形と、ゆり根に似たほろ苦さです。栄養成分もイモに似て、高血圧対策となるカリウムを含みます。またでんぷん質が多く、煮物ではほっくりとした食感が楽しめるものです。
 
 くわいは大阪市の学校給食には出ませんが、日本の伝統的な行事食の一つとして年に一度、毎年お正月の時期にしみじみと味わいたい食べ物なのです。