学校日記

12/11 お昼の放送アゲイン 「田作り」

公開日
2018/12/11
更新日
2018/12/11

お知らせ

 今日の給食にはちりめんじゃこが使われていますね。ちりめんじゃこはイワシ類の稚魚なので、今日は少し成長したカタクチイワシからつくられるおせち料理の田作りについてお話することにしました。
 
 田作りはごまめのことで、干した若いカタクチイワシを炒り、砂糖、みりん、しょうゆで味付けしたものです。
 
 日本では江戸時代、鰯を干して固めたものを田んぼや畑の肥料としていました。この肥料を「干(ほし)鰯(か)」といい、高級肥料で、大阪市や堺市には干鰯問屋もありました。干したイワシから、養分たっぷりな田畑の土を作っていたため「田作り」と言うのです。

 お正月には作物の豊作を願って田作り、つまりごまめをいただきます。田作りは丸ごとの鰯を使うので、ミネラルもタンパク質も豊富です。

 カルシウムは日本の人にとって慢性的に不足している栄養素で、骨折や骨粗鬆症予防に不可欠です。現在では、イワシを干鰯として田畑の肥やしにすることはなくなっていますが、代わりにしっかり私たちの体の栄養源にしたいですね。