先週12日の木曜日、京都の清水寺で今年の世相を一字で表す「今年の漢字」が発表されました。毎年、12月12日は12と12を「いい字一字」と語呂合わせをして「今年を表す漢字」が発表される日ですが、今年の一字は「災」でした。
今年は、大阪北部地震、北海道での地震がありましたし、西日本での豪雨被害、大型台風で多くの人が被災しましたし、防災について考えさせられる1年でしたので、そのとおりかなぁと思いました。
12月も半ばを過ぎ、「今年の一字」のように1年を振り返る時期になりました。1・2年生の皆さんは、昨日から期末の懇談が始まっています。しっかりと担任の先生の話を聞いて、成長できた点、反省すべき点をしっかりと確認してほしいと思います。
さて、先週の全校集会で部長会議の報告として、水泳部の中西くんから「あいさつに気持ちを込めよう」という呼びかけがありました。気持ちを込めるという事について、この間の日曜日に経験したことをお話したいと思います。
日曜日の夕方、先生は近所のスーパーに買い物に行きました。日曜の夕方という事もあって店内は大変混雑していました。当然のことながら、全部のレジカウンターにも長い列ができていました。一人一人のお客さんが買う品物の数が多いので、清算をするのにもいつもより時間がかかっていました。順番を待つ人も少しイライラしている感じでしたし、先生もそんな気持ちでした。その時に、そのスーパーの店長らしき人が拡声器で、来店のお礼と待ち時間が長くなっていることに丁寧にお詫びをしてくれました。そして、清算が終わった人には「ありがとうございました。また、お越しください」と深々と頭を下げてあいさつをしていました。
一見して、当たり前と言えば当たり前の風景かもしれませんが、誰も文句を言う人もなく、先生はすがすがしい気持ちにもなりました。それは、店長さんのあいさつにお客さんを大切にしたいという気持ちが感じられたからだと思います。以前、コンビニの店員さんがお客さんが入ってきたときに、お客さんの方を見ないで「いらっしゃいませ」とマニュアルにしたがってあいさつするのはどうだろうというお話をしましたが、まさしく、その反対の対応だったと思います。
2学期も残り少なくなりました。気持ちのこもったあいさつができるよう心掛けてほしいと思います。