学校司書 門野さんより
- 公開日
- 2023/03/23
- 更新日
- 2023/03/23
お知らせ
こんにちは。学校司書の門野です。
今日、自宅から学校まで自転車で来る途中、色々な花が咲いていました。枝にピンクや白のモコモコの花がついた桃、花芯が黄色くて赤い花びらの椿、高い木の上の白い大きな花の木蓮など。
この花の色をそのまま写し取れるだろうかと思いました。そこで、まず紹介するのは、『染料植物から染色技法まですべてわかる草木染め大全』です。最初の基本の染めではツバキでスカーフを染めているのですが、ツバキの花びらと食用酢で染められるようです。なんとも優しいピンク色に染まるようです。桜は花びらでは染まらなくて、枝を使って染めるそうです。
『有職装束大全』という本があります。平安時代からの衣装の決まり事についての本です。その中にかさね色目という項目があります。季節に合わせた衣服の色の組み合わせについて書かれています。この組み合わせは春に着る色だとか、これくらいの年齢の人のための色だとか。また、有職の色見本というのもあって、「今様色」という名前の色があるのです。流行の色という意味らしいです。耳で聞いても絶対どんな色がわからないですよね。十二単などの衣装の写真もきれいなのですが、色の話のページだけでも面白いです。