こんにちは。
学校司書の門野です。
本日、図書館開館しています。
今日、紹介するのは、ブリジット・ヤングの『かわいい子ランキング』（ほるぷ出版）という物語です。ある日スマホに、1位から50位の学校のかわいい子ランキングが送られてくるのです。派手で美人なソフィが2位で、1位は詩が大好きでハリポタオタクの地味なイブでした。1位になったイブは、喜んだのでしょうか。2位だったソフィは、よくある話のように悔しがってイブに意地悪をするのでしょうか？
ソフィや、イブや、ランキングにのった子や、のらなかった子、ランキングを見た男の子たちはどんな行動をとるのか、何を考えるのか。
そもそも、誰がなんのためにランキングをつくったのでしょう。誰かの好みで決まった「見た目」基準のあやふやなランキングに何でみんながふりまわされていくことになるのでしょうか。
それでもイブもソフィも他の子も右往左往しながら、ランキングに関係なく自分の位置を見つけていくのです。
もう一つ紹介するのは、『教室を生きのびる政治学』（晶文社）という本です。政治学と言われるとなんだか問題を難しくされたような気がしますが、そうではなくて肩の力を抜いて、自分を大切にまわりとなんとなくうまくやっていくにはどうすればよいかを政治や民主主義の知識を使ってのりきってみようという話です。そもそも、民主主義というのは「間違えたらやり直す」が前提のシステムだといいます。ひとつうまくいかなかったら終わりなんてことはないのです。