学校日記

学校司書 門野さんより

公開日
2023/09/27
更新日
2023/09/27

お知らせ

こんにちは。
学校司書の門野です。
さて、9月29日は、十五夜です。日本では月齢によっていくつもの月の呼び名があります。十三夜、待宵月、十六夜月(いざよいづき)などなど。呼び名が気になる人は、『ポプラディア情報館年中行事』(ポプラ社)の(十五夜)のページを見てください。
『月学 伝説から科学へ』(今人社)という本によると、十五夜は実は中国から伝わったもので、日本では古来から『十三夜」と呼ばれる観月の行事があったそうです。十五夜から1ヶ月後の少し欠けた月を愛でるのです。
『月光浴』(小学館)という写真集があります。月そのものの写真ではなく、満月に照らされる植物や風景などの写真です。こんな月の感じ方もあるのだなと、景色が心に静かに流れ込んできます。
あとひとつ物語を紹介させてください。寺地はるなの『夜が暗いとはかぎらない』(ポプラ社)です。大阪市近郊の暁町のまもなく閉店することが決まっている「あかつきマーケット」のマスコットあかつきんが突然失踪します。けれど町の色々なところに出没します。そして、色々な人の心を少しだけ軽くしていきます。何かが大きく変わるわけではないけれど、少しずつが重なっていくことでほのかな光に照らされて温かい気持ちになります。