学校司書 門野さんより
- 公開日
- 2024/01/11
- 更新日
- 2024/01/11
お知らせ
こんにちは。
学校司書の門野です。
今年もよろしくお願いします。
さて、今年は辰年ですね。十二支の中で唯一、想像上の生き物なのが辰です。龍とかドラゴンです。
なんでひとつだけ想像上の生き物?って思って、『ポプラディア情報館 年中行事』(ポプラ社)を見てみました。「十干十二支と陰陽五行」という項目がありました。中国から伝わった暦で、年や月や日を数える「六十干支」という仕組みの一部が「十二支」なのだそうです。そして、もともと、動物との関連はありませんでしたが、「子」は「ねずみ」、「寅」は「とら」と動物を当てはめるようになったそうです。
えっ?だとしてもなんでひとつだけ想像上の動物を当てはめたのでしょう?の謎は解けてないですよね。昔はほんとにいたけど絶滅したとか?
そこで、次に紹介するのは、『ドラゴンは爬虫類 骨格と進化から読みとく伝説動物の図鑑』(大和書房)です。
古今東西のドラゴンが実際にいるとしたらどんな骨格か、どんな進化をとげてその姿になったのかを考察している本です。そして、たぶんドラゴンは爬虫類だと考えられるとのことです。西洋のドラゴンは「トリ」に近い爬虫類、東洋のドラゴンは「ワニ」に近い爬虫類と思われ、同じドラゴンでも進化の仕方が異なるそうです。この本では、カッパやアマビエ、ユニコーン、その他様々な伝説の動物の分類、進化について書かれています。
「西洋のドラゴンは悪の化身として恐れられているのに対し、東洋のドラゴンは恐ろしい存在ではあるものの、人間に友好的で縁起のいいものとされている」と、「東の守護神 青龍」の項目で説明されています。
龍は古代から東洋の人々にとって親しみを感じる生き物だったので十二支に入ったのかもしれません。