学校日記

図書室より

公開日
2025/04/25
更新日
2025/04/25

お知らせ

昨日のお昼の放送分です。

こんにちは。
学校司書の門野です。
今日放課後は3時30分まであいています。
さて、みなさんは忘れ物をしますか?私は実は小学生の頃から忘れ物をよくしていました。そして、今も忘れます。この前は近所のスーパーにカバンを忘れました。買い物袋を持ったらカバンのことは忘れてしまったのです。そして、気づいたのはスーパーが閉まったあとの時間でした。

今日ご紹介するのは、
『(萌えすぎて)絶対忘れない!妄想古文』(河出書房新社)という本です。
古文といえば、みなさん『枕草子』の「はるはあけほの…」の暗記ってしました?学校で勉強する範囲の『枕草子』はとてもセンスのあるエッセイという感じですよね。実は作者の清少納言は自分の「推し」を世間に広めるために『枕草子』を書いたのです。『枕草子』は日本で初めて誕生した「推し」の布教ブログだと著者は言っています。紹介されるエピソードのひとつひとつになるほどと思いながら読みました。
『源氏物語』も『伊勢物語』も『万葉集』も著者によると萌えポイントがいっぱいなのです。
『とりかへばや物語』という話では、これは男女逆転物語なのですが、平安時代にもうこのパターンの物語が生み出されていたなんてと思います。そこで、氷室冴子の『ざ・ちぇんじ』という少女小説も紹介されていました。『ざ・ちぇんじ』推しの私は載せてくれてありがとう!三宅香帆さん!!と思ったのでした。
三宅香帆さんは『(萌えすぎて)絶対忘れない!妄想古文』の著者です。ああ、でもこの図書館にはないです。同じく氷室冴子の『なんて素敵にジャパネスク』(コバルト文庫)はあります。これも紹介されていました。

やはり、三宅さん感謝です。
と、この本を読むことで私は同士を一人見つけました。
この本を読んだからといって、私の忘れ物は減りません。けれど、自分にほとほと嫌気が差しても、ひとときまあいいかと思わせてくれるのが読書なのです。
いや、2回もカバンを同じスーパーに忘れてる私はもっと反省します。