学校日記

本日の献立/6月15日(木)

公開日
2017/06/15
更新日
2017/06/15

17今日の給食は?

献立名 ・鶏肉のしょうゆバター焼き
    ・豚肉と野菜の煮もの
    ・オクラの梅かか炒め
    ・キャベツのごまあえ
    ・ごはん、牛乳
栄養価 エネルギー 787kcal、たんぱく質 39.1g、脂質 20.8g
 
☆かつおぶし(鰹節)☆
 節(ふし)というのは、下処理した魚を75〜98度の湯で、60〜90分煮て、殺菌や酵素を不活性化させる煮熟(しゃじゅく)という工程の後に、ナラやクヌギなどの薪を燃やした炉で乾燥させる焙乾(ばいかん)という工程を経て乾燥させたものです。このあと、さらにカビづけなどを行うものもあります。これらの工程により、原料になる魚を脱水、殺菌、酸化防止をするとともに風味をつけるという日本独特の加工技術です。原料にカツオ(マガツオ)を使用したものを「かつお節」と呼び、ソウダガツオ、マグロ、サバ、アジ、イワシ、サンマなどのカツオ以外の赤身魚を使用したものは、それぞれの原料名でも呼びますが、まとめて「雑節(ざつぶし)」と呼びます。
 かつお節のもとになったと考えられるのは、弥生から古墳時代にかけての3世紀の中頃のことで、当時の人々は、カツオを素干しにした「堅魚(かたうお)」、カツオを煮てから干した「煮堅魚(にかたうお)」、煮堅魚の煮汁を煮詰めて調味料として使った「堅魚煎汁(かつおのいおり)」と呼ばれるものをつくったとされています。そして時代は流れ、室町時代に入り、焙乾の技術が付け加えられ、「かつお節」となったようです。しかし、当初はカビの発生に悩まされたようで、いろいろと改善策も考えられていたようです。そしてついに江戸時代になって、良いカビをつけることで、悪いカビを防ぐという方法が考え出され、このカビによってさらに乾燥が進み、良い風味がつくこともわかり、よりおいしい「枯節(かれぶし)」がつくり出されたようです。ただ、かつお節は、一般庶民にとっては高価な食品であったため、薄く削って使用され、これを「花かつお」と呼んだそうです。1912年(大正元年)ごろになってイワシを原料にしたものを削り鰹として販売がはじまり、さらに雑節の削り節を花かつおなどとして販売されることにより、安価なものが手に入るようになり、その利用が広まったようです。やがて本物のかつお節を削ったものも商品化され1964(昭和39)年、JAS(日本農林規格)により、カツオの名がつくものは、カツオまたはソウダガツオを使用したものに限定されました。
 今日の給食では、オクラを油で炒めみりん、しょうゆで味つけし、かつお節と梅肉で風味をつけた「梅かか炒め」にしています。