本日の献立/10月5日(木)
- 公開日
- 2017/10/05
- 更新日
- 2017/10/05
17今日の給食は?
献立名 ・鮪のオーロラソース
・鶏肉とじゃがいもの煮もの
・キャベツの甘酢あえ
・のりの佃煮
・ごはん、牛乳
栄養価 エネルギー 777kcal、たんぱく質 33.9g、脂質 17.9g
☆栄養素について「たんぱく質」☆
たんぱく質は英語で「プロテイン(protein)」といいます。これはギリシャ語の「一番大切なもの」というような意味の言葉が語源となっています。この言葉の通り、たんぱく質は筋肉だけでなく、内臓、皮膚、血管、髪の毛、爪、骨、血液などの構成成分であるほか、各種ホルモンや酵素、神経伝達物質、免疫物質などの原料となっており、欠かすことのできない栄養素です。人体を構成するたんぱく質は、約20種類のアミノ酸で構成され、体内で結合、分解することで、新陳代謝を繰り返し、私たちの体はつねにつくりかえられています。
約20種類のアミノ酸のうち、成人の場合8種類、子どもの場合9種類は人体内で合成されず、食品からの摂取が必要となり、これらを必須アミノ酸と呼んでいます。リジン、トリプトファン、フェニルアラニン、ロイシン、イソロイシン、スレオニン、メチオニン、バリンの8種類と子どもの場合のヒスチジンが必須アミノ酸となり、どれか一つでも不足すると不足しているアミノ酸の分量の分しか合成が進まないため、ほかのアミノ酸はたくさん摂っていても、すべて無駄になってしまいます。このため、様々な食品からバランスよくとる必要がでてくるのです。
「良質のたんぱく質」という言葉をよく耳にすると思いますが、たんぱく質の「質」は、9種類の必須アミノ酸が、適切な割合でどれだけ含まれているかによって評価されます。肉類、魚類、卵類、大豆・大豆製品、牛乳・乳製品などのたんぱく質は基準となるアミノ酸の組成を満たしているので、良質のたんぱく質ということができます。
サプリメントにより簡単にとることができると思う方もあるかもしれませんが、この場合、たんぱく質だけのことになり、他の栄養素や運動量などについても考慮しないと全体的な栄養バランスを崩す原因となります。
私たち人類は、長い歴史の中で、自然の中から食品をとり、その栄養素を取り入れることで、生命や健康を維持できるようにつくりあげられているということを念頭において、その生活の方法を考え直す必要があるのではないかと思います。