本日の献立/11月5日(水)
- 公開日
- 2025/11/05
- 更新日
- 2025/11/05
今日の給食
☆こんにゃく(蒟蒻)☆
こんにゃくは、こんにゃく芋を原料とした古くからある加工食品です。こんにゃく芋はインドシナ半島が原産とされるサトイモ科の植物で、地下にできる球茎(きゅうけい/芋の部分)を食用とします。現在、日本では群馬県が主な産地となっています。
日本へは仏教とともに伝わったとされますが、縄文時代にサトイモなどとともに渡来したという説もあります。一般的に使われるようになったのは江戸時代で、1700年代後半に「精粉(せいこ)」の製造法が常陸国(ひたちのくに)・水戸藩の農民によって考案されたことにより急速に広まったようです。精粉は、こんにゃく芋を薄く切って乾燥させた荒粉(あらこ)をさらに乾燥させて混じりけのないきれいな粉にしたもので、これにより、こんにゃく芋の腐りやすい性質が解消され、一年中こんにゃくを製造できるようになったそうです。精粉の主成分はグルコマンナン(コンニャクマンナン)と呼ばれる食物繊維で、これに水とアルカリを加えると凝固し、不溶性の食物繊維となります。この性質を利用してこんにゃくを製造します。生芋からつくると芋の皮などが入り黒っぽく仕上がりますが、精粉を使うと白く仕上がります。西日本では、生芋からの製造が主流で、白いものはあまり好まれないため、ヒジキやアラメなどの海藻を加えて黒っぽく仕上げるようになりました。普段食べているこんにゃくの黒い点々はこれによるものです。
今日の給食では「関東煮」に使用しています。